【啓発】ウガンダからトシャ・マギーが来日。命のメッセージを伝えました。
2024年6月11日、アフリカ事業コーディネーターのトシャ・マギーが6年ぶりに来日し、
講演会「アフリカの内戦を生き抜いた女性が語る、希望の物語 『Life is so beautiful ~人生は本当に美しい〜』」を開催しました。
会場には、アフリカの内戦や子ども兵に関心のある方、テラ・ルネッサンスを初めて知った方など、100名近くの方々にご参加いただきました。
トシャ・マギーの力強いメッセージ
トシャは、7歳の時にブルンジの内戦で父親を殺害され、兄弟とも生き別れ、難民として過酷な幼少期を過ごしました。しかし、彼女は絶望することなく、自らの力で英語を学び、テラ・ルネッサンスのスタッフとして、紛争被害者の支援に尽力してきました。
講演では、自身の壮絶な体験を包み隠さず語り、紛争の悲惨さと、それでもなお希望を捨てずに生きることの大切さを訴えました。
トシャは、内戦で家が燃やされ、家族を失った過去を語りました。
その後、自力で生計を立てられるようになったものの、街にいるストリートチルドレンを見て、「自分は何のために生きているのか、何ができるのか」と自問自答するようになったそうです。
そして、ストリートチルドレンを受け入れ、育て始めました。
「自分がサポートしているが、それ以上に子どもたちの存在が大きなものを与えてくれた」
「人はいつからでも変わることができる」
トシャの言葉は、私たちに「生きる意味」や「人の可能性」について深く考えさせられるものでした。
私たち一人ひとりの力が大きな力になる。
トシャは、講演の中でこんな風に話してくれました。
「日本人は自分にできることなんて大したことない、といつも言うけれど、小さな働きが現地の大きな力になる」
「アフリカも日本もみんな繋がっている、他人事ではない」
私たちが普段使っているスマートフォンやタブレットに使われているレアメタルといった鉱物はコンゴ民主共和国をはじめとしたアフリカの国々で採掘されたものです。
その背景には児童労働により違法に採掘されたり、武装勢力の資金源となることで紛争の長期化を招いたりしている状況があるかもしれません。
トシャの言葉は、私たち一人ひとりが、良い方向にも悪い方向にも世界を変える力を持っていることを教えてくれます。
参加者の声
講演後、参加者からは多くの感想が寄せられました。
- トシャさんの壮絶な体験と力強いメッセージに、生きる勇気と希望をもらいました。関心を持つことから始めて、それを続けようと思います。
- 平和の尊さを改めて実感し、紛争のない世界を願わずにはいられませんでした。
- 自分にできることから世界を変えたい、そんな熱い思いがこみ上げてきました。
- トシャさんの強さに勇気づけられ、私も自分の困難を乗り越え、誰かのために頑張りたいと思いました。
今回の講演会にご参加いただいた皆さま、そして遠くから活動を見守ってくださる皆さま、いつもあたたかいご支援をありがとうございます。
トシャの言葉は、紛争の現実と、それでもなお希望を捨てずに生きる人々の強さを私たちに教えてくれました。
テラ・ルネッサンスは、これからも「一人ひとりに未来をつくる力がある」という活動理念のもと、
紛争や貧困で苦しむ人々のために活動を続けていきます。
これからも、皆さまと共に、平和な未来を築いていけるよう、努力してまいります。
引き続き、テラ・ルネッサンスへのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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記事執筆/
啓発事業部 伊藤