【ラオス】回避教育実施訓練
【2024年6月 活動レポート/ラオス】
ラオスN連2年次事業が2024年6月5日に始まりました。6月12〜14日の3日間は、1年次にシェンクワン県パーサイ郡に建設した、不発弾回避教育情報センターにおいて、第一グループであるパーサイ郡の教師と村コーディネーター38名を対象に、昨年度に引き続き2回目の回避教育実施訓練を開始しました。
第一グループとして、昨年は初めてという事もあり、理論や実施手順が中心でしたが、今回は全員が一人ずつ回避教育のデモンストレーションを行いました。昨年も参加したメンバーは既に手慣れたもので、自分なりのスタイルが既に出来上がっているようでしたが、今回初めて参加したメンバーも、それらに倣って上手に実施できていました。
今回の第一グループの訓練では、村コーディネーターは過去に起きた不発弾事故のことを良く知っていて、それを上手に回避教育に組み込んでいました。
これら過去の事例は村人(大人)のマインドセットを変えることに役立てることができるのではと考えました。またデモンストレーションを行う中で教師も村コーディネーターも活発に意見交換し合い、とても実のある3日間でした。
これから7月中旬まで訓練が続き、最終的に教師と村コーディネーター合わせて150〜170名が訓練を修了します。
【参加者による回避教育のデモンストレーション】
1年次は主にテラ・ルネッサンス職員が主導で回避教育を実施しましたが、2年次は教師と村コーディネーターがメインとなり、テラ・ルネッサンスがサポートに回る予定です。
【参加者による回避教育のデモンストレーション】
【回避教育のデモンストレーションと参加者の様子】
2023年は不発弾爆発事故が例年より多く、特にシェンクワン県では10件の事故が発生し、14名が負傷(うち未成年は5名)、死者5名(うち未成年は2名)でした。
2024年は2023年よりも早いペースで事故が発生してますが、シェンクワン県に関しては2件と少なく、また事業対象地であるペック郡およびパーサイ郡での被害はありません。しかし、テラ・ルネッサンスが目指すのは不発弾事故ゼロです。
不発弾被害ゼロを目指して、全員が全力で回避教育に取り組みます。
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記事執筆
海外事業部 ラオス事業
飯村 浩