【キャンペーンブログ】「2025年の目標・抱負 ～小川真吾～」
〇はじめに
このブログでは、インターン生が駐在員や現地スタッフにインタビューし、2025年の目標・抱負や夢などを聞いていきます。
今回は、啓発事業部インターンの村添心愛が、2005年からウガンダやコンゴ民主共和国（以下、コンゴ）で元子ども兵の社会復帰支援などを行っている弊会理事・海外事業部長の小川真吾にインタビューしました！
〇2025年の目標・抱負は？
（村添）2025年がスタートしました。2023年に141名の元子ども兵とその家族が帰還を果たし、2024年は彼ら・彼女らの社会復帰支援に取り組んできましたが、今年はどんなことに取り組んでいきたいですか？小川さんの2025年の目標と抱負を教えてください！
（小川）今年こそはウガンダで上野さん（京都事務局のスタッフ）に大根料理を作ってもらいたいです（笑）。真面目な話をすると、来年の目標と抱負は大きく分けて4つあります。
1つ目は、今は皆さんのサポートのおかげで現場に集中できる環境を作ってもらっているので、しっかりここでの活動に集中することです。
2つ目は、テラ・ルネッサンスの組織全体として、まずは働いている人たちみんながやりがいを感じるような環境を作りたいです。皆それぞれ多くの業務を抱えていますが、互いにサポートし合いながら仕事ができています。やらなければならないというマストな気持ちが必要な時もありますが、それよりはやりたいというウォントの気持ちを大切にして、マスト３：ウォント７くらいでやっていきたいし、みんながそうなれるような環境を作っていきたいです。
3つ目は、やはり支援者の皆さまがいるおかげでこの活動ができているので、支援者の方々への活動報告などを通して情報を共有し、成果を分かち合っていくような一体感をつくるために、現場の状況を分かりやすく伝えることを心がけたいです。そのためには、伝わる言葉で伝えることやデザインの工夫などをこれからも意識して行けたらと思います。
4つ目は、多くの人に知ってもらうための活動と同時に、専門家向けの学術的な論文も作成したいです。現場の事業から見い出された教訓や成果、課題、議論になっていることについての論文を作成することは、テラ・ルネッサンスの信頼にも繋がるからです。これまでテラ・ルネッサンスとしてやってきたことを外部にも発信していくための調査や研究をしっかりとできる限りやっていきたいです。
【テラ・ルネッサンス職員の集合写真】
〇活動の中での大変なことや葛藤とその乗り越え方は？
（村添）小川さん自身の目標・抱負やテラ・ルネッサンスの理事としての組織の環境整備、外部への発信についてなど、今年も多くのチャレンジがありますね！それでは、そのような目標に向かって活動している中で大変なことや葛藤はなんですか？また、そのような場合にどのように乗り越えていますか？
（小川）大変なことは挙げだすとキリがないですが、特に大変なのは調整です。元子ども兵の帰還支援と社会復帰支援に関して、色々な利害関係を持った人がいる中で、それらを調整しながらもしっかりと自分たちのビジョンを推進していくのは結構神経を使います。政府関係者やパートナー団体などとも関わる中で、他団体の意図を調整することが大変です。また、当事者の主体的な意思をできるだけ尊重したいので、各国政府や利害関係者との調整、治安、軍事、政治などを考慮して、できるだけ当事者が望む方向に進められるように対話を行っています。
乗り越え方としては、ストレスや憂鬱などのネガティブなもの以上の希望を持つことです。緊張するときほどファインプレーをイメージして、リラックスをするとエラーを心配しなくなります。到達点のワクワクややりがいを妄想することでポジティブになり、自分の活動に意義を感じられます。先ほど言ったことと重なりますが、「～しなければならない」というマストではなく、「～したら、こうなる未来がある」だからやりたいというウォントの気持ちで取り組んでいます。
〇ウガンダやコンゴでのストレス発散法は？
（村添）マストではなくウォントで！とても良いですね。私も最近その言葉を意識して色々なことに取り組んでいたら楽しく、やりがいを感じてきました。それでは、普段ウガンダやコンゴで活動している小川さんのストレス解消法は何かありますか？
（小川）頭で考えれば考えるほどネガティブになってしまうので、前はランニングなどをしてよく体を動かしていました。恐怖や心配事に目が行ってしまうのは人間の防衛反応ですが、それに囚われないように一度外に出て体を動かしたり人と話すようにしています。ただ、コンゴは治安がとても悪くて外にいるだけでストレスになるので、外には出ずスタッフなどとの会話を楽しんでいます。
【職業訓練を受ける元子ども兵と話す小川】
〇小川さんの夢は？
（村添）外の空気を吸って体を動かしたり、人と話すのはとても大事なことですね！それでは、一番気になっていることを聞きたいと思います。ズバリ！小川さんの夢はなんですか？？
（小川）それはもちろん、「すべての生命が安心して生活できる社会（世界平和）の実現」です。すべての紛争が終結し世界が平和になり、この仕事がなくなればいいと思っています。それが実現したら、田舎でのんびり哲学の本を読んだり、友人などと話したり、半自給自足の生活を送りたいです。今はマストの気持ちがないとできないこともありますが、100％ウォントの気持ちだけで余生を過ごせたらいいなと思っています。
【ウガンダの貧困層へ生活物資を供給する様子】
〇支援者へのメッセージをどうぞ
（村添）田舎は落ち着いていてとても良いですよね。私も島で生まれ育ったので時間がゆっくりと流れる感覚が好きです。それでは最後に、いつもテラ・ルネッサンスを支えて下さっている支援者へのメッセージをお願いします！
（小川）お願いになってしまうのですが、これからも元子ども兵の社会復帰支援を始めとした私たちの活動を継続して行っていくためには、どうしても資金が必要です。2023年からコンゴで小規模に元少女兵の支援を開始しましたが、継続していくためには資金が必要なので、できる範囲で支援していただけると嬉しく思います。
各事業や組織の基盤を作るためにも、ひとり一人が安心して生活し、大変なことがありながらも持続的に活動して行きたいと思っています。プロジェクトや組織のアイデア・計画をしっかりと進めていくためにも人や資金といったリソースが必要なので、関われる形で支援していただけますと幸いです。
〇最後に
私がテラ・ルネッサンスで初めて知った人は小川さんでした。それから元子ども兵の存在を知り、テラ・ルネッサンスの活動に関心を持ち始めました。学びのきっかけとなった小川さんに直接インタビューをすることができて、普段は聞けない活動中の葛藤やその乗り越え方、夢などを聞くことができました。
20年近くアフリカで生活し、活動している小川さんの支援哲学や心構えなどを垣間見ることができ、私もこれから自分の中に取り込みたいと思いました。小川さん、インタビューに応えていただきありがとうございました！
〇終わらない紛争に終止符を。そのためにーーー
テラ・ルネッサンスでは、2024年11月13日（水）～2025年1月15日（水）まで、冬季募金キャンペーン「紛争を終わらせる。」を実施しています。
皆さまからお寄せいただいたご寄付は、今、世界で起こっている紛争を一つでも終わらせるために、そして、紛争の被害を受けた方々の自立支援をはじめ、テラ・ルネッサンスのすべての事業で、大切に使わせていただきます。
どうか、紛争を終わらせる活動に、力を貸してください。
▼冬季募金キャンペーン2024▼
［実施期間］11/13 - 1/15
［目標金額］30,000,000円
詳細はこちら：https://www.terra-r.jp/tokibokin2024.html
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
インタビュー協力 /
理事・海外事業部長 小川真吾
記事執筆 /
啓発事業部
インターン 村添心愛
その他のブログを見る
-
-
-
2025.01.04
（サブ）冬季募金2024特集レポートキャンペーン
-
-
-
-
2025.01.03
（サブ）冬季募金2024特集レポートキャンペーン
-
-
-
-
2024.12.29
特集レポートキャンペーン
-
