【キャンペーンブログ】「2025年の目標・抱負～ンデレイマナ・フェリキール～」
〇はじめに
このブログでは、インターン生が駐在員や現地スタッフにインタビューし、2025年の目標・抱負や夢などを聞いていきます。
今回は、啓発事業部インターンの伊藤萌々果・根本真帆が、ブルンジ事務所で秘書としてプロジェクトの記録を取ったり、受益者のサポートをしたりしている、ンデレイマナ・フェリキールにインタビューしました！
〇2025年の目標・抱負は？
（根本）2024年も早くも終わりを迎え2025年に入ろうとしていますが、フェリさんが2025年に達成したい目標はなんですか？
（フェリ）来年は、これまで以上に受益者の皆さんをしっかりと支援し、彼らが一定の目標に到達できるよう取り組む予定です。現在支援している受益者の多くは、本当に厳しい状況からのスタートでした。中には家族から拒絶され、非常に困難な環境に置かれていた方もいます。しかし、新しいプロジェクトを開始してから少しずつ変化が見られ、彼らがいくらか幸せを感じている様子を目にしています。
彼らは他の人々と共に過ごす時間に喜びを見出し、仲間の存在に支えられています。例えば、シングルマザーであることで家族に拒絶された女性たちも、今では他の人々と一緒に活動し、自分たちを受け入れられる存在として感じられるようになりました。その結果、彼らの表情には以前よりも明るさが見られるようになっています。
来年に向けて、私の計画は、彼らがさらに前進し、自立した生活を送れるように支えることです。現在、受益者の中にはトレーニングを終え、現場でビジネスを実践している人もいます。小規模ビジネスを始めた方や、ブリケット（練炭）を製造している方もいます。こうした取り組みを続けられるよう、彼らの努力を励まし、成長を後押ししていきたいと考えています。
特に、私たちが支援している多くの受益者は女性です。彼女たちが自分の可能性を信じ、女性としての誇りを持ちながら、生産性を高め、資本を増やしていけるよう、できる限り励まし続けることがブルンジ事務所唯一の女性ブルンジスタッフとしての私の使命です。そのためには、彼女たちの考え方をポジティブに変えるサポートが重要だと考えています。
来年は、受益者のみんなが自分たちのビジネスをさらに発展させ、喜びを持って取り組めるよう、引き続き寄り添いながら支援を続けていきます。彼らが心を開き、一生懸命働き、前向きな変化を遂げられるよう、全力を尽くすつもりです。これが私の目標です。
〇活動の中での大変なことや葛藤とその乗り越え方は？
（根本）フェリさん自身が、ブルンジ事務所で働く中で、さまざまな困難にぶつかることがあると思います。活動している中で大変なことや葛藤はなんですか？また、そのような場合にどのように乗り越えていますか？
（フェリ）私はテラ・ルネッサンスで、受益者の支援とフォローアップに全力を尽くしています。しかし、時には彼らが非常に脆弱な状況にいることを痛感します。例えば、受益者が私に、「この問題をどうにか助けてほしい」と相談してくることがあります。
特に女性の受益者からは、「家族の中で過小評価されてきた」「兄弟が男性だから私は価値がないと言われてきた」という相談を受けることが多いです。こうした場合、私は「自分の力を信じ、弱さを見せず、一生懸命働くことが大切です。自分を過小評価せず、自分ができることを示していきましょう」とアドバイスをしています。
受益者が自分の可能性を信じて前進できるよう、これからも支援を続けていきたいと考えています。
〇ブルンジでのストレス発散法は？
（根本）ありがとうございます。フェリさんが他のスタッフや受益者の方からどのように頼りにされているか、ひしひしと感じました。それでは、フェリさん自身がストレスを感じる時など、普段どのようにリフレッシュしていますか？
（フェリ）私はストレスを感じたとき、スポーツをするようにしています。ストレスを抱えたままだとうまく仕事ができないため、運動で気持ちをリフレッシュすることを心がけています。スポーツをすると、ストレスの原因を一時的に忘れ、気分を新たにすることができます。その後、落ち着いた状態で仕事に取り組むことができます。
（伊藤）具体的にはどのようなスポーツを行いますか？
（フェリ）ジムトニックというものをしています。ジムトニックとは、エアロビクスのような、音楽に合わせて体を動かすスポーツで、楽しくリフレッシュできるのが魅力です。
【実際にジムトニックを披露するフェリさん】
〇フェリさんの夢は？
（伊藤）ジムトニックの実演までありがとうございます！どんな疲れも忘れることができそうな、いいストレス解消法ですね！さて、ここで少し大きな質問ですが、フェリさんの夢はなんですか？
（フェリ）私の夢は、誰もが幸せであることを見て、それを感じることです。とても大きな夢かもしれませんが、そうありたいと心から願っています。私自身が幸せを感じているときでも、周りに幸せを感じていない人がいると、心から幸せだと感じることができません。他の人が苦しんでいるのを見ると、自分も心が痛むのです。
世界中のすべての人を幸せにすることは難しいかもしれませんが、それでもその目標に向かって努力したいと思っています。具体的には、農業や家畜の飼育を通じて自分の力で収入を生み出し、その収入を使って人々を支援したいと考えています。収入に応じて少しずつ支援を広げていきたいです。
今はその夢を実現するために、一生懸命働き、収入を増やす努力をしています。夢への道のりは簡単ではありませんが、少しずつ前進していきたいと思っています。
〇支援者へのメッセージをどうぞ
（伊藤）まさに、その夢の実現こそが、テラ・ルネッサンスがビジョンとしている、「全ての生命が安心して生活できる社会の実現」ですね。それでは最後に、いつもご支援をいただいている支援者へのメッセージをお願いします。
（フェリ）私から皆さまへのメッセージは、心からの感謝です。たとえば、支援を受けた方々が今、とても幸せそうに暮らしている姿を目にするたびに、どれほど感謝してもしきれない思いになります。以前は困難な状況に置かれていた彼らが、今では質の高い生活を送れるようになり、少しずつ人生を大きく変えています。中には、支援を通じて自信を取り戻し、家族やコミュニティから再び受け入れられるようになった方もいます。また、女性たちの中には新しい家庭を築き、将来の希望を持てるようになった方もいます。
皆さまのご支援が、これほどまでに大きな影響を与えていることを、どのように感謝の言葉で伝えればよいのかわかりません。ただ一つ確かなのは、皆さまのおかげで多くの人々の人生がより良い方向へ進んでいるということです。
いつも本当にありがとうございます。
〇さいごに
インタビューの締めくくりとして、実際に練炭作りの作業をしている受益者の皆さんと交流することができました。この経験を通じて、私たちが日本での業務だけでは感じることのできない、ブルンジで働く皆さんの情熱とエネルギーを少しでも体感できたことは非常に貴重な時間でした。また、現地の方々の熱い生の声を直接聞くことができ、その思いを啓発事業部としてもっと多くの人々に伝えたいという強い気持ちを抱きました。
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インタビュー協力 /
ブルンジ事務所セクレタリー ンデレイマナ・フェリキール
記事執筆 /
啓発事業部
インターン 伊藤萌々果・根本真帆
テラ・ルネッサンスでは、2024年11月13日（水）～2025年1月15日（水）まで、冬季募金キャンペーン「紛争を終わらせる。」を実施しています。
皆さまからお寄せいただいたご寄付は、今、世界で起こっている紛争を一つでも終わらせるために、そして、紛争の被害を受けた方々の自立支援をはじめ、テラ・ルネッサンスのすべての事業で、大切に使わせていただきます。
どうか、紛争を終わらせる活動に、力を貸してください。
▼冬季募金キャンペーン2024▼
［実施期間］11/13 - 1/15
［目標金額］30,000,000円
詳細はこちら：https://www.terra-r.jp/tokibokin2024.html
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