【コンゴ緊急人道支援】ブルンジに逃れたコンゴ難民への支援を実施しました。
あたたかいご支援・ご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。
以前の活動報告にありました通り、コンゴ東部内だけでなく、コンゴから隣国のブルンジ共和国に避難してきている難民の方々についても調査をしておりましたが、先日難民サイトにて支援を実施いたしました。
支援を実施したのは、ブルンジ共和国ルタナ県にあるムセニ難民サイトです。
国境を越えてブルンジに避難してきたコンゴ難民は、国境沿いで難民登録されたのち、ブルンジ共和国内にすでにある難民サイト(難民キャンプ)に移送され、そこに滞在しています。

( UNHCRより。写真左の赤い円がコンゴとブルンジの国境。)
テラ・ルネッサンスは、難民サイトに移送されたコンゴ難民のうち、以下の方々への支援を実施しました。
【支援対象者】
・同伴者のいない子ども(unaccompanied children)
・同伴者と離れ離れになった子ども(separated children)
合計200名
ブルンジでは、何らかの理由で子どもだけで逃げてきたり、逃げている途中で両親が殺されたり、離れ離れになってしまったりしたコンゴ難民の子どもたちが多くいます。
そうした子どもたちの難民サイトにおける教育・生活衛生環境の改善を目標に、以下の支援を実施しました。
【支援内容】
1.心のケアのためのカウンセリングアクティビティ
2.生活衛生環境改善のための物資配布
カウンセリングアクティビティでは、子どもたちのトラウマをケアするために、少しでも戦闘のことを忘れる時間を作ろうと、様々な遊びを取り入れました。

( 輪になって遊ぶ様子 )

( サッカーをする子どもたちの様子 )
また、子どもたちへのアクティビティには、大人の難民にも協力してもらいました。
これは、難民として逃げてきた大人への雇用機会を創出するためでもあります。
難民ボランティアの方々には、事前に子どもと接するときの注意点などを学ぶトレーニングを実施しました。
トレーニングは、難民サイトで活動するセーブ・ザ・チルドレンに協力を依頼して実施しました。

( トレーニングを実施してくれたセーブ・ザ・チルドレンのスタッフ )

( トレーニングを真剣に聞く難民ボランティアの方々 )
生活衛生環境改善のための物資配布では、難民の方々はコンゴとブルンジ国境沿いに流れる川を濡れながら渡って来るので、持っている物は着ている服しかないという方も多いため、服や靴、石鹸、寝る時のゴザや毛布等をセットにして、子どもたちに渡しました。

( 難民サイトの様子 )

( 中の床は土のままのため、寝る時のためのゴザが必要 )
引き続き、現場のニーズに柔軟に対応しながら、必要な支援活動を実施していきます。
今後もご関心をお寄せいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
※本事業は、独立行政法人国際協力機構(JICA)のコンゴ民主共和国避難民児童緊急支援業務委託金を中心に実施し、一部に本クラウドファンディングの資金を活用させていただいています。
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
海外事業部ブルンジ事務所長 川島綾香
コンゴ緊急人道支援にご支援ください。

コンゴ民主共和国東部での反政府武装勢力M23の武力侵攻を受け、
私たちの事務所のあるブカブ市も、M23に制圧されました。
一人でも多くの命と暮らしを守るために、
被害を受けている方々への緊急人道支援を速やかに実施します。
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