【ミャンマー地震 緊急レポート】マンダレー初日、現地からの報告
ミャンマー入りしたテラ・ルネッサンス職員からのレポート
「4月8日にヤンゴンを出発し、4月9日にマンダレーに到着しました。マンダレーでの初日の状況把握について、現地の様子を写真と共にお伝えします。」
(下:高所からみたマンダレー市内の様子)

「ヤンゴンからマンダレーへの道中とは一変し、マンダレー市内は地震による甚大な被害を受けています。市内には全壊した建物が数多く見られ、地元の有力者へのインタビューでは、市内の約85%の家屋が損壊しているとのことでした。」
「復興には10年、20年かかるだろうという声も聞かれ、その道のりの険しさを感じています。内戦の影響もあり、ミャンマー単独では復興のための知識も資源も不足している状況です。」
(下:倒壊した建物の様子)



「しかし、義理人情を重んじるマンダレーの人々は互いに助け合い、食料や飲み物も譲り合い、協力し合っている様子があちこちで見られました。」
「それでも、住居の環境は如何ともしがたく、多くの人々が余震による家の倒壊を恐れ、夜に家の中で寝ることができずにいます。パゴダ(仏教寺院)の敷地などに集まり、キャンプのような生活を送る人々や、自宅のそばの歩道にただ蚊帳を張って寝泊まりをする人々も大勢います。家屋の復旧・復興には膨大な時間がかかるであろうことは容易に想像がつきます。」
(下:パゴダの敷地内で避難生活を送る人々)

「このような状態の中、今後、懸念されるのは、衛生面の状況悪化です。不衛生な環境での避難生活が長期化すれば、病気の感染などが広がる可能性が高まります。」
「また、4月以降のこれからの時期は雨季に入り、台風(サイクロン)も発生する時期です。衣・食・住、どの分野においても圧倒的な支援ニーズがある中、テラ・ルネッサンスとして、まずどのような支援ができるのか、現地のニーズを丁寧に聞き取り、優先順位を定め、迅速かつ適切な支援につなげていきたいと考えています。」
今回の地震でミャンマーの多くの方が家を失い、不自由な生活を強いられています。一日も早く安心して暮らせる日常を取り戻せるよう、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
今後の活動について:
「明日以降も、マンダレー市内および周辺地域での調査を継続し、具体的な支援内容を検討してまいります。調査・支援実施の進捗状況は、随時ご報告いたします。皆様の温かいご支援を、重ねてお願い申し上げます。」
まだまだゴールまでは遠いので、ぜひ拡散のご協力をよろしくお願いします。