【12/20(金)＠大阪】終わらない紛争に終止符を。～元子ども兵がつむぐ希望の物語～

テラ・ルネッサンス理事/海外事業部長の小川真吾が、ウガンダより一時帰国。大阪で講演会を行います！
19年間ウガンダで、元子ども兵や脆弱な立場にある人々の社会復帰支援をしてきた中で見た希望と、紛争終結への熱い想いを語ります。

「終わらない紛争に、終止符を打つ。」

その日は、もう、すぐそこまで来ています。

紛争を終わらせる一筋の光

アフリカ、ウガンダ共和国。
日本のメディアではあまり取り上げられないこの地には、長年にわたり、社会から取り残されてきた元子ども兵という存在がいます。

ウガンダでは、1990年代以降、神の抵抗軍(LRA)と呼ばれる武装勢力が、子どもたちを誘拐し、兵士として駆り出してきました。その数は推定3万８千人と言われています。

（戦場で戦う元子ども兵たち）

長く続く紛争の中で、多くの人々の命が奪われてきました。
紛争は、人々の尊厳を奪い、今ある生活だけでなく、その先の未来も破壊します。

しかし、その闇の中に、一筋の光が差し込み始めました。

元子ども兵たちの母国への帰還がカギを握る

テラ・ルネッサンスは、ウガンダで元子ども兵の社会復帰支援を行ってきました。

しかし、紛争を終わらせなければ、問題の根本的な解決には繋がらない・・・

そう考え、LRAに拘束されている兵士らに、母国への帰還を呼びかけてきました。

今も紛争の最前線にいる、彼ら・彼女らが母国に帰ることができれば、LRAの勢力は衰退し、部隊の解体、紛争の終結を実現することができるからです。

母国に帰っても、政府軍に拘束されたり、コミュニティから受け入れを拒否されたり、最低限の生活すらできないのではないか・・・そんな不安を抱える人々に、当会の社会復帰支援を卒業し自立を果たした元子ども兵らがこう呼びかけ続けてくれました。

「自分たちは支援を受けて、社会に戻ることができたんだ、自分たちは変わったんだ、

だから戻ってきても大丈夫。」

微力ながら行動し続けることによって、2023年、141名の元子ども兵とその家族の帰還を達成しました。

活動をし続けることで、あと一歩で、「紛争を終わらせる。」その夢を現実にすることができるのです。

（子ども時代に誘拐されて以来、長年離れ離れになっていた家族、親族らとの再会を果たすことができました。後方左から3番目が小川）

今回のイベントでは、普段ウガンダで活動しているテラ・ルネッサンス理事/海外事業部長の小川真吾が登壇し、講演通して皆さまに想いを届けます。

テーマは「終わらない紛争に終止符を。」

長年ウガンダで活動してきた小川が、心に深く傷を負った元子ども兵たちが社会復帰に向けてどのように歩みを進めてきたのか、元子ども兵の帰還を支援することが平和構築にどう繋がるのか、日本から遠く離れたウガンダの地で見えた希望をお伝えします。

こんな方におすすめ

• 国際協力や平和構築に関心のある方
• アフリカの現状や紛争問題について知りたい方
• NPOの活動に興味のある方
• 元こども兵の支援に関心のある方

講演会の内容

LRA紛争の現状と、紛争を終わらせるための課題について

元子ども兵の社会復帰支援と紛争を終わらせる関係性や、そのために必要な取り組みについて長年ウガンダで活動してきた小川の経験談から、平和構築のヒントを得ることができます。

〈当日スケジュール〉

19:30～20:30 小川真吾による講演

20:30～20:45 質疑応答

20:45～21:00 テラ・ルネッサンスからのご案内

■ イベント開催概要

■ 登壇者

●小川 真吾（おがわ しんご）

認定NPO法人テラ・ルネッサンス　理事/海外事業部長

1975年、和歌山県生まれ。学生時代、カルカッタでマザーテレサの臨終に遭遇、マザーテレサの施設でボランティア活動に参加。大学卒業後は、青年海外協力隊員としてハンガリーに派遣、旧ユーゴ諸国とのスポーツを通した平和親善活動などに取り組む。2005年より、ウガンダに駐在し、元子ども兵社会復帰支援プロジェクトを実施。帰国後、2011年3月から2023年10月までテラ・ルネッサンスの理事長を務める。2023年11月からは理事および海外事業部長として、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵や紛争被害者の自立支援に関わりながら、テラ・ルネッサンス全般の経営を担っている。著書に『ぼくは13歳 職業、兵士。』（合同出版）、『ウガンダを知るための53章』（明石書店）がある。