不要になったスマホ・携帯電話を集めて送る(ケータイ for コンゴ)
「ケータイforコンゴ」は、不要になったスマホや携帯電話を回収いただき、そこで得られた資金をコンゴ民主共和国における元子ども兵や性暴力の被害にあった人々への支援に活用できる取り組みです。スマホや携帯電話の中には、「レアメタル」と呼ばれる、希少価値の高い金属が多く含まれています。その多くは日本国内で採掘することができないため、外国から輸入されています。当会が活動しているコンゴ民主共和国は、レアメタルが豊富に埋蔵されている国の1つです。コンゴの武装勢力の多くが、国内でレアメタルを違法に採取し、それを売るなどして活動資金を得ています。レアメタルが紛争長期化の一因となっているのです。
日本人の多くが所有している不要になったスマホや携帯電話を回収することにより、日本国内でのレアメタルの再利用を促進すると共に、コンゴで起きている紛争の現状を少しでも皆さまに知ってもらうため、2010年9月より『ケータイforコンゴ』を開始しました。これまでにおよそ2,700台以上の回収にご協力いただきました。(2023年12月時点)
皆さまから送られた携帯電話1台あたり30円が、テラ・ルネッサンスコンゴ活動事業をはじめとする活動に役立てられます。
ご協力をよろしくお願いします!
お金にかわるまでの4ステップ
集められた携帯電話は安田産業グループが買取り、携帯電話に使われているレアメタルを取り除き、再利用します。そして、1台につき、30円がテラ・ルネッサンスのコンゴ元子ども兵社会復帰支援事業をはじめとする活動に使われます。
たとえば、あなたのケータイでこんな支援が出来ます。
(例)携帯電話1台分(30円)で最貧困層や孤児の子供たちが小学校で使うための文房具約10日分を用意することができます。(例)携帯電話20台分(600円)で最貧困層や孤児の子どもの約20日分の学費を支給することができます。
(例)携帯電話100台分(3000円)で 元子ども兵1名が社会復帰するための職業訓練を1週間続けることが出来ます。または、紛争下で性的被害を受けた女性へのカウンセリングを1週間続けることが出来ます。
会社のみんなで国際協力
~簡単!便利!会社のCSRの一環として、専用回収BOXを設置しませんか~
市民センターや大学、病院など、人が多く集まる場所などに、専用の回収BOXの設置をお願いしています。企業、行政、市民団体などで、法人契約されている携帯電話。 機種変更の際には、ぜひリサイクルをして、みんなで国際協力をしてみませんか。回収された携帯電話は安田産業にて、安全対策に万全を期した環境の中で、破壊処理されます。
穴を開ける様子(動画)
※安田産業では、環境・品質に加えて、ISO27001という情報セキュリティに関する規格も認証を取得しています。また、情報機器のデータ破壊をする際は全て屋内の管理が行き届いたところで作業されるので、ご安心ください。
(1) 回収BOXのお申し込みについて
回収BOXの設置をご希望の方は、下記のフォームまたはFAXにてお申し込みください。
申込フォームのご回答
申込書のダウンロード
(FAXにて テラ・ルネッサンス事務局 075-741-7965 までお送りください。)
回収BOXに携帯電話が集まったら、別の箱に入れ直した上で、テラ・ルネッサンス事務局にご送付ください。(回収BOXは再利用していただけますと助かります。)携帯電話は何個からでも構いません。また、送料はご負担いただきますよう、お願いいたします。事業に関する詳しい資料は、コチラをご覧ください。
テラ・ルネッサンス事務局 ケータイforコンゴ係
〒600-8191 京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地
jimukinoueda bldg. 403号室
回収結果のご報告について
携帯電話回収BOXの設置にご協力いただいている団体様や、携帯電話回収にご協力いただいた法人様には、携帯電話回収結果に関する報告書をお送り致します。なお、報告書が不要の方は、その旨、ご連絡下さい。
ひとりから回収
(1)テラ・ルネッサンス事務局までご送付ください。携帯電話個人送付状をダウンロードし、必要事項をご記入の上、携帯電話と送付状をテラ・ルネッサンス事務局に直接ご送付ください。送料はご負担いただきますよう、お願いいたします。
テラルネッサンス事務局
〒600-8191 京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地
jimukinoueda bldg. 403号室
携帯電話個人送付状ダウンロード
なぜ携帯電話なの?
携帯電話は何からできているか知っていますか?携帯電話の中には、「レアメタル」と呼ばれる、希少価値の高い金属が多く含まれています。その多くは日本国内で採掘することができないため、外国から輸入されています。コンゴ民主共和国は、レアメタルが豊富に埋蔵されている国のひとつです。
レアメタルが起こすコンゴ紛争
アフリカ中央部に位置するコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)では長年の紛争で治安が悪化し、武装勢力による略奪、誘拐、性的暴力などが後を絶ちません。コンゴの武装勢力の多くは、国内でのレアメタルの違法な採取活動から活動資金を得ています。世界的な携帯電話など電子機器の普及により、コンゴには、レアメタルが出ていくと同時に軍事資金が大量に流入しています。レアメタルが紛争長期化の一因となっているのです。
なぜ不要携帯電話を回収するの?
現在日本国内に存在する不要携帯電話のうち、回収されているのは半数に満たない状況です(社団法人電気通信事業者協会) 日本では、携帯電話をはじめ、レアメタルを用いた電子機器が大量に使用されています。不要携帯電話を回収することで、新たなレアメタルの入手を減らすことができます。 現在、日本企業がコンゴ産のタンタルを輸入しているという情報はありません。しかし、タンタルの原料(コルタン)がタンタルに精製され、電化製品に使用されるまでの過程は非常に複雑で、世界中で、タンタルに対する需要が増える中、私たちがこの問題に無関係であるとは言い切れません。
コンゴの紛争
コンゴ民主共和国の紛争は、周辺国の権利に関わる争いや、民族間の争い、国内外に数多く存在する武装勢力による地方レベルでの争いなど、様々な要素が絡まって複雑化し、非常に長期化しています。2002年に紛争の和平合意が成立しましたが、それ以降も治安状況の改善は見られていません。
コンゴ民主共和国について詳しく知りたい方は、こちら。
現在も国内の至る所で戦闘がつづいており、現在までに540万人もの死亡者を出しています。うち、94%は紛争が長期化したことによる、「病気」や「飢え」によるものです。国際社会で話題になることが多いパレスチナ問題による被害者が約8000人であることと比べると、いかに巨大な紛争であるかが分かります。
レアメタルが軍事資金に
コンゴには、スズやタンタルといった『レアメタル』と呼ばれる希少金属が、豊富に埋蔵されています。携帯電話やパソコンなどの、レアメタルを使う電子機器への世界的な需要の高まりに伴い、レアメタルをめぐっての戦いは後を絶ちません。 また、国内にはコンゴ政府に対する反政府勢力などが存在し、2002年の和平合意以前には、少なくとも10グループの武装勢力が確認されていました。現在でも多くの武装勢力が活動を続けています。そして、その多くは、国内でのレアメタルの違法な採取活動から活動資金を得ています。長期化する紛争により、コンゴ国内には様々な人権が脅かされる事態が起こっています。
課題:子ども兵
子どもは純粋かつ、従順で洗脳しやすく扱いやすい存在です。またすぐに”補充”ができるため、戦闘の最前線で弾よけとして使用されたり、地雷原の先頭を歩かされるなど“消耗品”として非人道的に扱われます。武装勢力内での子ども兵の扱いは非常に残忍です。麻薬やアルコールを用いた子ども兵の洗脳、自分の親や友人を含む人殺しの強要などが見られます。そして、これらの行為を通して、子どもに暴力などに対する抵抗感をなくしてしまうのです。こうして洗脳された子ども兵は、残虐な行為をいとわない有能な戦闘要員として、武装勢力に利用されています。
コンゴでは、市民に対する酷い虐待が日常的に行われ、軍および反乱グループによる子どもの徴兵や使用が行われています。コンゴ民主共和国では、2008年時点で7000人の少年、少女が、子ども兵として(戦闘員あるいは部隊の慰安婦、使役人)働いていると言われています。
課題:性的暴力
紛争下のコンゴ国内では、一般市民への強奪・略奪・性的暴力が横行しています。中でも性的暴力の被害状況は深刻です。加害者の多くは、反政府軍やコンゴ国軍に所属する軍人です。思春期の女性を中心に、現在、年間1万件を超える性的暴力の被害報告がされています。集団強姦、性器の切断などその手法は様々で、日本では考えられないような非常に残忍なものばかりです。コンゴでは、一般の人々でさえ安心して生活することが困難な状況にあるのです。
性暴力は、被害者に精神的・肉体的な被害を与えるだけではありません。性的被害を受けた女性は「汚れている」とされ、夫や家族から見放され、村からも捨てられてしまうことがあります。また、HIV/AIDSに感染してしまうケースもあります。
課題:チャイルドマザー
「子ども兵」とは、少年のみではありません。たくさんの少女たちが少女兵として働かされています。その多くは性的虐待を受けるなど、酷い扱いをされます。また、兵士と強制結婚させられる少女たちもたくさん存在しています。強制結婚により子どもを産まされた元少女兵たちや、その他、幼くして子どもを産んだ女性のことを、「チャイルドマザー」と呼びます。 元少女兵のチャイルドマザーたちは、軍から逃げ帰って来てからも村の人たちに「村を荒らした兵士の子どもを産んだ」などと言って、偏見の対象にされることが多くあります。体の傷だけでなく、深い心の傷を負うことになるのです。
白戸圭一『ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄―』東洋経済、2009年
米川正子『世界最悪の紛争「コンゴ」』創成社、2010年
武内進一「コンゴの平和構築と国際社会―成果と難題―」アジア経済研究所、アフリカレポートNo.44
武内進一『戦争と平和の間―紛争勃発後のアフリカと国際社会』アジア経済研究所、2008年
Child Soldiers International "Child Soldiers Global Report 2008 - Congo, Democratic Republic of the" 2008年
レアメタルってなに?
私たちは様々なレアメタルに囲まれて生活しています。例えば、携帯電話やノートパソコンなどのバッテリーやモーター、液晶画面などには様々なレアメタルが使用されています。また、日本社会が今後力をいれていくことが予想されるエコカーや太陽光発電の機材などの製造にもレアメタルが欠かせません。
地下に埋蔵されていて、人間によって有益な鉱物を「鉱物資源」と呼びますが、鉱物資源のうち産出量が少なかったり、抽出がむずかしい希少な金属を「レアメタル」と呼びます。
鉄やアルミニウムと違い、レアメタルを供給する国は、一部の地域に限られています。鉄やアルミニウムとは違い、レアメタルを供給する国は一部の地域に限られています。そのため、資源の枯渇という要因だけでなく、供給国の政情や、鉱山・輸送機関などでの天災・事故・ストライキなどの要因によって、供給不安や価格暴騰が起こることがあります。その一方で、電子製品の製造にはレアメタルが必須であり、その需要が増加しています。
レアメタルとコンゴ紛争
天然資源の宝庫であるアフリカ・コンゴには、世界の埋蔵量の65%を占めるコバルトを始め、31種類の鉱物資源があるとされています。 この中で、タンタルは携帯電話やノートパソコン、ゲーム機、デジタルカメラ、ビデオカメラなど、私たちが日常的に使用する電化製品に欠かせないレアメタルです。タンタルはブラジルやカナダ、オーストラリアなどでも採掘されますが、コンゴ東部で採掘されるものの質が高いと言われています。そして、コンゴではこのタンタルが武装勢力の活動の資金源となり、コンゴ紛争を現在まで続かせる要因の一つとなっているのです。携帯電話やパソコンなどの便利な電化製品が国際社会で求められれば求められる程、タンタルの需要も増え、結果的に国際社会がコンゴの武装勢力を支援することになってしまいます。私たちの日々の生活がコンゴの紛争に結びついているのです。
都市鉱山
「都市鉱山」という用語は、1980年代提唱されたリサイクルの概念です。これは、都市で大量に廃棄される家電製品などの中にある、レアメタルなどの有用な資源の量を表します。日本では1年間に約65万tの小型家電が廃棄されていますが、その中には844億円分もの貴重な金属が含まれていると言われていて、都市鉱山の宝庫です。例えば金は世界の埋蔵量のうち16%、銀は23%が都市鉱山として国内に埋蔵されています。他にもインジウム、スズ、タンタルなども世界埋蔵量の1割を超え、日本は都市鉱山に関しては、有数の資源国です。
私たちの生活とレアメタル
今このホームページを見ているあなたのパソコンや携帯電話にも、昨日あなたが買った新しいゲーム機や音楽プレーヤーにもレアメタルが使われています。このように、私たちの生活を成り立たせる上でレアメタルは切り離せないものになっているのです。 その一方で、私たちの生活がレアメタルを供給する国に住む人々の生活に影響を与えるかもしれない、ということを忘れてはならないでしょう。
また、現在の日本社会は十分にレアメタルをリサイクルできているとは言えません。地球にある資源が限られているという理由だけでなく、私たちの生活によって世界の人々が苦しまないようにするためにも、レアメタルを再利用していくことがとても重要なのです。
田中和明『よくわかる最新 レアメタルの基本と仕組み』、秀和システム、2007年
福岡正人『なぞの金属・レアメタル』、技術評論社、2009年
経済産業省『レアメタル確保戦略』、2009年
米川正子『世界最悪の紛争「コンゴ」』創成社、2010年
経済産業省非鉄金属課/同・鉱物資源課「レアメタル・レアアース(リサイクル優先5鉱種)の現状」、2014年
環境省「エオジンVOLUME.61」、2017年
米国金融規制改革法について
紛争鉱物を規制しようと、2010年7月、アメリカで金融規制改革法(ドッド・フランク法)が制定されました。この法律には紛争鉱物の開示規制を取り決める紛争鉱物条項が含まれています。この法律制定の背景には、希少金属を資金源とする武装勢力の資金源を根絶する意図があります。紛争鉱物の使用や資源の調達先を企業に明記させることによって、その使用を自重させることが目的とも言えます。
紛争鉱物条項の対象は米国に上場している企業で、コンゴ民主共和国とその周辺諸国(アンゴラ、ザンビア、タンザニア、ウガンダ、南スーダン、ルワンダ、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国、ブルンジ、)から発掘された紛争鉱物と派生物を製品に使用する企業です。
紛争鉱物とは、金、スズ、タンタル、タングステン、及び米国国務長官が紛争鉱物として追加認定するものを指します。該当企業は米国証券取引委員会(以下SEC)への年次報告義務と、報告内容のWeb開示義務を課せられます。
報告する内容は、該当鉱物の産出国や産出鉱山、加工施設、入手経路の調査方法、該当鉱物を使用した製品の説明等があります。この報告は第三者の民間監査機関による認証が必要なので、調査の透明性を保つことができます。
この法律は2012年8月22日にSECの公開会議にて採択されました。制度の適用期間は全ての企業が暦年単位で、毎年5月31日にForm SD(専用フォーム)にて報告しなければなりません。さらにこの調査にかかる費用は対象企業全体で30億〜40億ドル(約3000億〜4000億円)、一社あたりに換算すると50万〜67万ドル(約5000〜6700万円)だと言われています。
このような調査のコストと負担を考えれば、コンゴ民主共和国及びその周辺国産の紛争鉱物を買わないという企業が出て来るかもしれません。
加えて、対象企業は紛争鉱物に関する調査を行うことが義務づけられますが、リサイクル由来の鉱物、つまり都市鉱山の鉱物であれば、そのような調査の一部が除外され、大幅にコストを削減することが出来ます。希少鉱物を含んだ製品の廃品回収を活発に行えば、紛争鉱物の使用を削減することは不可能ではありません。ドッド・フランク法の公表のような国外の動きを受けて、今後日本でも再資源化原料の利用が求められることを願います。企業側としても、都市鉱山の鉱物を使用すれば、社会的責任(CSR)を果たすことができ、消費者にアピールすることが出来ます。
しかしながら、米国金融規制改革法には、問題点も存在します。この法律の適用当初2年(中小企業は4年)は、監査不要で紛争鉱物判定不能(DRC Conflict Undeterminable)という報告が可能なのです。2014年は適用2年目で、このような報告が可能です。また在庫の取り扱いについても、今年度の報告には2013年1月31日時点で精錬、精製済み、もしくは紛争地域外のものは対象外であり、完全な汎用品にブランドのみをつけて販売する場合は対象外等、問題点はたくさんあります。
さらに、紛争鉱物の使用についても、企業は報告義務を課せられるのみで、罰則はなく、この法律が本当に紛争鉱物を減らすことに効果的かどうかは定かではありません。企業によっては紛争鉱物の問題についてWeb上で明記している企業もありますが、そうでない企業もあります。紛争鉱物に対する取り組み姿勢は、企業によって様々です。利益を求めて現状を容認するのではなく、問題意識を持って課題解決に取り組んでいく姿勢が、企業だけでなく、我々市民にも求められています。
まとめ
ドッド・フランク法の目的
・紛争鉱物と呼ばれる、「スズ、タンタル、タングステン、金」に関して調査を行うことを、米国上場企業(6000社以上)に義務付ける
・これらの鉱物を製品に使っている企業に調達先を調べて開示させることで、武装勢力の資金源を絶つ
・紛争鉱物の使用に関する調査の透明性の確保と消費者の認知を促す
・最終的には製造業者及び加工業者に紛争鉱物の使用を思いとどまらせる
▼メリット
・第三者の監査を受けることによって業界の透明性を保つことができ、紛争鉱物の使用を自重させることが出来る
・調査には前述した通り負担が大きいので、対象地域の鉱物使用を自粛させることが出来る
・コンゴ民主共和国周辺諸国に代わる調達先を求める過程で都市鉱山の鉱物を使用し、これを機に資源の再利用化が世界規模で進むことが予想される
・これらの活動をCSRの一環として進めることによって、企業は世間にアピールでき、消費者は紛争鉱物について知ることが出来る
・開示を求めるだけで実質的罰則はなく、効果が期待できない
・調査のコスト(5000〜6700万円)を我慢すれば、紛争鉱物の使用を続けることが出来る
・紛争地域外の物や、2013年1月31日時点で精製済みの物は対象外
(http://home.jeita.or.jp/mineral/pdf/121031_1.pdf)
株式会社リーテム コラム『読み解く!ドッド・フランク法 〜紛争鉱物〜』
(http://www.re-tem.com/column/dodd-frank_funsou/)
安田産業グループ概要
安田産業は産業廃棄物処理の仕事を通して、「持続可能な社会の」実現を目指す京都の会社です。
環境が悪化することなくいつまでも持続していける社会づくり。そのために、廃棄物を再び資源として還元していく「循環型社会」、さらに地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を抑える「低炭素社会」、自然ととも歩んでいく「自然共生社会」の構築に向けた取り組みを続けています。
「持続可能な社会」への第一歩
安田産業の定義する「持続可能な社会」とは「循環型社会」、「低炭素社会」、そして、「自然共生社会」の3つから成り立ちます。そこで、廃棄物処理を通じて、それぞれの3つの要素にアプローチしています。とりわけ、その構成要素の一つ「循環型社会」とは、廃棄物を廃棄物として処理するのではなく、資源として循環させることができる社会です。
安田産業では、地球上のすべての廃棄物を資源として循環させることができれば、ゴミはゼロになると考え、さまざまなリサイクルシステムを構築し、社会に貢献しています。
例えば・・・
ペット樹脂、風呂おけなどの生活雑貨に。
古紙や機密書類は、トイレットペーパーなどの再生紙に。
食品廃棄物は、飼料やたい肥に生まれ変わります。
レアメタル・リサイクルサービス
そして、近年注目が高まりつつあるのが、レアメタルの再利用です。安田産業では「循環型社会」をつくるリサイクサービスの一つとして、レアメタル・リサイクルサービスを行っています。
近年、携帯電話、パソコン、テレビゲーム機などの電子製品には希少価値の高いレアメタルが使用されています。これらの製品から、レアメタルを取り除き、再利用することによって、「循環型社会」を目指すとともに、日本国内におけるレアメタルの自給率を高め、外国への依存を減らすこともできるのです。
安田産業とテラ・ルネッサンスの出会い
「同じ京都・伏見で活動している人たちがいるよ」と聞いたことが始まりでした。安田産業が環境問題に向き合って活動をしている中で、さらに何か一歩踏み出せないかと考えたときに、「地球環境保全活動」と同じようにワクチン注射や植樹など活動を広めたい。」という答えが出ました。そして、そんなとき、テラ・ルネッサンスと出会いました。
そして、「ケータイ for コンゴ」へ
食品リサイクルやアルミ缶の再資源化など、再生可能な資源物を多く取り扱うなかで、お客様から求められるものも日々変化しています。携帯電話やパソコンなどのOA機器普及の裏側にあるレアメタルの現状を知り、平成21年12月3日、レアメタルリサイクルに特化したリサイクル工場を設立しました。
廃棄物処理と聞くと、個人レベルでは何もできないように感じ取ってしましがちです。もっと身近なところへ何か発信できないかと思い、数年前から地域の方やコミュニティ活動の皆様と意見交換を続ける中で今回は新たに「携帯電話」という身近なアイテムに結びついたのです。
個人のセキュリティについて
携帯電話というと、使用しているときには個人情報がびっしり詰まったものです。安田産業グループでは、グループ全体でISOの認証を取得しております。環境・品質に加えて、ISO27001という情報セキュリティに関する規格も認証を取得しています。
また、情報機器のデータ破壊をする際は全て屋内の管理が行き届いたところで作業されるので、ご安心ください。
安田産業の想い
安田産業株式会社 統括管理本部 地球環境室 安田義崇 さま
みんなが自然と参加できる活動をしたいです。街中や店頭にある募金箱も1つですが、家庭での分別やムダを減らすといった行動もとても大きなものです。
難しく捉えがちな「環境」といったキーワードですが、誰もが簡単に取り組めるライフスタイルの中に環境保全活動といったものがあればよいと思います。
1人が身近なことでもスタートすることで、ちゃんとしたゴールがあるということを感じ取ってもらえれば嬉しいです。発信機器として使用されたものが使用済みになっても、メッセージを発信できるというのも個人的には魅力を感じました。