認定NPO法人テラ・ルネッサンス|夏季募金2024


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■子どもが兵士になる世界があります。

想像してみてください。もし、あなたや、あなたの大切な人の子どもが、孫が、ある日、兵士として戦わされるとしたら、どうでしょうか。そんな世界が、現実に存在します。


コンゴ民の子ども兵たち


子ども兵は世界中で少なくとも、25万人以上いると言われています。
誘拐された子どもたちは、武器や食料など重い荷物を運び、さらには銃をとらされます。

特に女の子は、兵士と強制的に結婚させられたり、性的な虐待を受け、望まない妊娠によって、子どもを抱えるケースも少なくありません。

* * *

テラ・ルネッサンスは、2005年からウガンダで「元子ども兵社会復帰支援事業」として職業訓練や心のケアなどを提供し、これまで251名の元子ども兵が社会復帰のための訓練に取り組んできました。

アフリカ東部に位置するウガンダでは、1980年代後半から内戦が始まり、反政府組織「神の抵抗軍(LRA:Lord’s Resistance Army)」と政府軍が20年以上にわたって戦闘を繰り広げました。この内戦で多くの子どもたちが誘拐され、兵士として過酷な経験を強いられました。

ウガンダでの戦闘がおさまった後も、LRAは近隣諸国で活動を続け、現在も子どもたちの誘拐や虐殺行為を繰り返しています。

そのような中で、2023年、大きな出来事がありました。

テラ・ルネッサンスは、コンゴの現地NGOや当会の社会復帰支援を卒業し自立を果たした元子ども兵らと共に、隣国に残っている兵士(多くは元子ども兵)らに帰還を呼びかけてきました。結果、ウガンダなどで誘拐された元子ども兵とその家族141名が、ウガンダに帰還することができました。

コンゴを拠点に活動するNGOと連携して、すべての元子ども兵を除隊・帰還・社会復帰していくための

パートナーシップ(覚書)の調印式の様子。
 

ウガンダに残る家族を探し、彼ら彼女らが帰還した際の受け入れ体制を整えると同時に、「帰還後、ウガンダ政府軍に拘束されることなく、社会復帰する道筋が用意されていること」等々のメッセージ動画を送るなどして、元子ども兵の帰還を促進してきました。

LRAに拘束された元子ども兵たちにとって、ウガンダに行っても仕事がなく、家族を養えないのではないか?地域のコミュニティに受け入れてもらえないのではないか?という不安が、帰還を渋る大きな理由のひとつでした。

また、敵対してきたウガンダの政府軍や政府関係者の言葉は信用できないという思いがある中、かつての仲間であった、テラ・ルネッサンスの卒業生の言葉は、彼ら・彼女らの心を動かし、帰還を後押しすることになりました。

そしてかつての仲間たちが地元の村々で仕事をして、生活を再建している姿に希望を抱き、社会復帰に向けた一歩を踏み出したのです。


 

 マリー(仮名)の物語

右手の女性がマリー。テラ・ルネッサンスの洋裁の職業訓練を卒業した元子ども兵の洋裁店を訪れ、自立している姿を見て、明日への希望を抱いています。


コンゴ民主共和国で生まれ、14人兄弟の7番目として育ったマリー(仮名)は、幼少期は学校に通い、教会活動にも熱心に参加する少女でした。しかし11歳の時、LRA(神の抵抗軍)の活動が激化する中、叔母の家から実家に戻る途中で誘拐されてしまいます。

 

LRAのキャンプでマリーを待っていたのは、過酷な現実でした。年上の兵士との強制結婚、5人の出産、そしてそのうちの一人の死。重い荷物の運搬や戦闘への参加など、想像を絶する経験を強いられます。しかし、リーダーであるジョセフ・コニーの冷酷さと拷問に耐えかね、マリーは仲間とともに中央アフリカ共和国へ脱出します。

 

無事に逃げられたものの、生活は困難を極めました。脱出時に一緒だった夫は暴行により命を落としました。シングルマザーとしての子育ては難しく、再婚したものの、新しい夫からは自由を制限されました。不満や不安を抱えながらも、マリーは希望を失いませんでした。仲間たちと協力し、家族が安心して暮らせる道を模索し続けます。

 

転機が訪れたのは、市場での出会いでした。ウガンダと繋がりのある人物から、テラ・ルネッサンスがコンゴのNGOと協力し、LRAに拘束された元子ども兵の帰還を支援していることを知ります。そして2023年9月、マリーは家族や仲間たちとともに、ついにウガンダへの帰還を果たします。

 

ウガンダの保護施設での生活を経て、2024年3月からはテラ・ルネッサンスで洋裁の職業訓練を開始。彼女の夢は、家を建て、その一角で洋裁店を開くことです。そして、すべての子どもたちが安心して学校に通い、夕方には家に帰ってくる。そんな当たり前の日常を願っています。過酷な過去を乗り越え、新たな一歩を踏み出したマリーは、今日もその夢に向かって力強く歩み続けています。




■ 目指すのは、元子ども兵の社会復帰、そして紛争の平和的解決へ。

オリエンテーションを受ける元子ども兵とその家族


2024年3月18日、ウガンダ北部グル市内にある、テラ・ルネッサンスの社会復帰支援施設に、コンゴから帰還した58名の元子ども兵とその家族が集まり、社会復帰訓練のためのオリエンテーションが行われました。彼ら・彼女らは、これから洋裁や木工大工などの職業訓練や識字教育、心理社会支援などを通して、社会復帰に向けた一歩を踏み出します。

ウガンダで誘拐され、今もなお、隣国でLRAに拘束されている元子ども兵の正確な数は不明ですが、今回の帰還支援により2つの部隊が解体されました。アフリカで最も長く続いている紛争の一つであるLRA紛争が、今、終わりに近づきつつあります。


* * *

武力ではなく、対話によって、平和的に紛争を終結させるために、引き続き、様々な関係機関と連携・協働しながら、LRAに拘束されている元子ども兵の動員解除・社会復帰への取り組みを進めていきます。


そして、ウガンダやコンゴ民主共和国だけでなく、未だに地雷や不発弾の影響を受けるカンボジアやラオス、長い紛争の影響で世界最貧国のひとつとなり、ストリートチルドレンやシングルマザーなどの課題を抱えるブルンジ、戦闘が長期化するウクライナなど、戦争や紛争によって被害を受けた方々の自立支援を引き続き続けていきます。


さらに、新たな戦争や紛争が起こらないように、また戦争や紛争の影響を受けた方々が社会から取り残されることのないように、啓発活動や平和教育、アドボカシー(政策提言)も、日本や台湾、タイ等で、これまで以上に力強く推進していきます。


■ あなたの寄付で、できること

各地への支援を継続し、ともに乗り越えるために、この夏、1,800万円の資金を集めています。

お寄せいただいたご寄付は、紛争や災害の被害を乗り越え、自立の支援を必要としているアジア・アフリカ・ウクライナ地域の人々をはじめ、テラ・ルネッサンスのすべての事業で、大切に活用させていただきます。

困難な状況の中でも自立をあきらめず、明日へ向けて一歩踏み出そうとしている人々を、「寄付」という形で一緒に応援していただけないでしょうか。

夏季募金キャンペーンへのご理解・ご支援をお願いいたします。



 

 

 

 

■ 「ふるさと納税」で、寄付をもっと便利に!



テラ・ルネッサンスでは、2017年より「ふるさと納税」を活用した寄付ができるようになりました。通常よりも控除額が大きく、ご希望に応じた返礼品をお選びいただくことができます。ご都合のよい方法で、テラ・ルネッサンスの活動へご参加ください。
 
「ふるさと納税で寄付」のボタンから、外部サイト「ふるさとチョイス」のページへ移動します。そこから、ご希望の寄付金額(返礼品)をお選びいただくことができます。

※寄付金の控除額には一定の限度額があります。詳細は、最寄りの税務署にお問い合わせいただくほか、ふるさと納税の場合は、総務省の「ふるさと納税ポータルサイト」をご覧ください。

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■ 金額に応じて『お返しの品』をお選びいただけます。(画像をクリックして申込ページへ)


  

  
 

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上記のほかにも、たくさんのお返しの品をご用意しています。詳しくは、「ふるさと納税で寄付」のボタンからご覧ください。
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■ 認定NPO法人テラ・ルネッサンスとは

『すべての生命が安心して生活できる社会(=世界平和)の実現』を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア・ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ・コンゴ・ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援をはじめ、難民や紛争被害者らへの支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町で大槌刺し子を運営。

主な受賞歴:「地球倫理推進賞」(社団法人倫理研究所) 、「地球市民賞」(独立行政法人国際交流基金)、「エクセレントNPO」組織力賞ノミネート(エクセレントNPOを目指そう市民会議)、「社会貢献者表彰」(公益財団法人社会貢献支援財団)、「日経ソーシャルイニシアチブ」国際部門賞ファイナリスト(日本経済新聞社) 、「企業価値認定」(一般社団法人企業価値協会)、第4回ジャパンSDGsアワード副本部長(外務大臣)賞、第52回毎日社会福祉顕彰、第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞など。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。

■ 銀行振込、郵便振込をお選びいただけます

テラ・ルネッサンスでは、『クレジットカード』『銀行振込』『郵便払込票』などのお振込窓口をご用意しています。下記の「寄付で応援する」ボタンを押していただき、ご希望の寄付方法を選択のうえ、お申し込みください。

ご不明点等ございましたら、テラ・ルネッサンスまでお問い合わせください。( 京都事務局:075-741-8786 ※平日10時~18時 )

 

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