【6/15(金)東京】シンポジウム コミュニティレジリエンス向上を通じた紛争後の和解を目指して~ブルンジにおける「テラ・ルネッサンス」の援助事例をもとに~

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【6/15(金)東京】シンポジウム コミュニティレジリエンス向上を通じた紛争後の和解を目指して~ブルンジにおける「テラ・ルネッサンス」の援助事例をもとに~

 

 

<【6/15(金)東京】シンポジウム コミュニティレジリエンス向上を通じた紛争後の和解を目指して~ブルンジにおける「テラ・ルネッサンス」の援助事例をもとに~>

 

アフリカ中部・ブルンジ共和国:内戦後の自立支援に、テラ・ルネッサンスは取り組んできました。ブルンジでの活動内容、そしてその経験を現地で働くスタッフより報告いたします。

支援活動を共に担ってくれたブルンジ人スタッフ(パシフィック・エジマナ)が来日。彼自身の生きざまから、あまり日本では知られていない「ブルンジ」の人々が体験してきた戦争の悲しみを共有。人々の平和と自立に向けて、どのような取り組みが必要なのか、日本が果たせる役割を考えていきたいと思います。

 
 

<ブルンジの現在>

 

アフリカ中部に位置するブルンジ共和国では、ベルギーによる植民地下で「フツ人」と「ツチ人」の民族対立があおられ、1962 年の独立後、1972年には20万人が、1988年には5万人が大虐殺(ジェノサイド)により犠牲になりました。

 

隣国ルワンダのジェノサイドが世界中から注目を浴びる一方、その影で、ブルンジでの悲劇はほとんどメディアに取り上げられることもなく、国際社会から忘れ去られていました。内戦中、さまざまな武装勢力が18 歳未満の子どもたちを「子ども兵」として徴兵し、1993年から続いた紛争では30万人の命が奪われ、多くの住民が家族を亡くしました。

 

現在も長年にわたる紛争の影響を受け、 孤児や元子ども兵、貧困層を始め、国民の大多数が貧困の中で生活し 、一人当たりGDPが世界最下位の最貧国(IMF 2015年)です。また1,000 人中、82 人の子どもが5 歳まで生きられない状況(UNICEF 2015年)にあります(日本の5歳未満児死亡率は3人)

 

現在ブルンジでは民族間の権力分有と和解が進む一方、貧富の格差(特に都市と地方)は大きく、 国民の大部分が住む地方では、小規模零細農家が主要穀物やコーヒー栽培などで生計を立てていますが、十分な収入はなく、経済的に脆弱な状態に置かれています。

 

また人口密度がアフリカで最も高い国の一つであり、土地問題や、気候変動の影響による自然災害、政党間の対立、不法に拡散した小型武器の問題など複合的なリスクに晒されています。当会の事業対象地域を含め、最も紛争の影響を受けた地域では特に、こうした様々なリスクを抱えながらも、地域の人々が自ら収入源を創出する生計向上、持続的な開発が大きな課題となっています。


   

 <テラ・ルネッサンスの取り組み>
 


こうした現状を踏まえ、認定NPO法人テラ・ルネッサンスでは、2013年より、ブルンジ共和国で元子ども兵や紛争被害者の自立のために必要な支援活動を実施してきました。さらに、テラ・ルネッサンスでは、2015年から「ブルンジにおける紛争被害者及び最貧困層住民の能力開発を通したコミュニティレジリエンス向上プロジェクト」を開始。


紛争被害を受けたムランビア県において、2015年から紛争被害者や貧困層に対して、養蜂や窯業、農作物一次加工の能力を開発するとともに、コミュニティビジネス(生産者協同組合)が組織され、持続的なコミュニティビジネスの収入源が確保されることを目標に、活動を行ってきました。

テラ・ルネッサンスでは、コミュニティが多様な収入源を持つことで、様々なリスクに対応しながらレジリエンスを高め、自立できると考えているからです。2017年に、3年間の同プロジェクトが終了。現在は、組織化した住民グループのフォローアップ時期に移行しています。


 

 ■ 開催趣旨

 

公益財団法人日本国際協力財団の特別支援型助成の下、認定NPO法人テラ・ルネッサンスが、ブルンジ共和国にて実施した「ブルンジにおける紛争被害者及び最貧困層住民の能力開発を通したコミュニティレジリエンス向上プロジェクト」を総括。その成果と意義を検証することで、同プロジェクトで採用している援助アプローチの紛争後の和解などにおける重要性・有用性を確認する。また、ブルンジ共和国などのアフリカ太湖地方での援助の必要性を喚起する。

 

■ 開催概要 

日 程

日 程:2018年6月15日(金)  
時 間:15:30-17:30( 開場/15:00- )
    (その後、18:00より同施設内で交流会を開催)

主 催:認定NPO法人テラ・ルネッサンス

助 成:公益財団法人日本国際協力財団

定 員:100名
会 場:聖心女子大学
    4号館/聖心グローバルプラザ ブリット記念ホール
住 所:東京都渋谷区広尾4-2-24 
地 図:https://bit.ly/2Ix9iT7

プログラム

■ 第一部 ブルンジ事業報告 ~現地からのメッセージ~

【 報告者 】

 ・トシャ・マギー(認定NPO法人テラ・ルネッサンス アフリカ事業コーディネーター)

 ・パシフィック・エジマナ(同ブルンジ事務所 プロジェクトコーディネーター)

 ・小川真吾(同会理事長)

■ 第二部 パネルディスカッション

 「ブルンジの平和と安定に向けて~レジリエンスと脆弱性~」

【パネラー】

 ・武内進一(東京外国語大学 教授)

 ・小川真吾(同会理事長)

 ・古岡繭(同会海外事業部アフリカ事業サブマネージャー)

【モデレーター】

 ・鬼丸昌也(同会理事)

参加費 無 料(交流会も含む)
参加対象 どなたでも、ご参加いただけます。
申し込み

 
■ 出演スタッフ

出演スタッフ

◎ 小川真吾(テラ・ルネッサンス理事長/ 海外事業部長)
1975年和歌山県生まれ。学生時代、カルカッタでマザーテレサの臨終に遭遇、マザーテレサの施設でボランティア活動に参加。大学卒業後は、青年海外協力隊員としてハンガリーに派遣、旧ユーゴ諸国とのスポーツを通した平和親善活動などに取り組む。2005年より、ウガンダに駐在し元子ども兵社会復帰支援プロジェクトを実施。帰国後、2011年3月より、テラ・ルネッサンス理事長に就任。現在は貧困、子ども兵、小型武器問題、国際協力についての講演・執筆活動を行っている。著書に『ぼくは13歳 職業、兵士。』(合同出版)、『ウガンダを知るための53章』(明石書店)がある。

出演スタッフ

◎ トシャ・マギー(テラ・ルネッサンス アフリカ事業コーディネーター)
1980年ブルンジ共和国生まれ。幼い頃に母親を亡くし、父親に育てられる。7歳のとき、ブルンジ内戦の虐殺で、父親が殺害され、兄弟も行方不明となる。難民として、コンゴ民主共和国、タンザニア、ケニアと渡り歩き、13歳の時にウガンダへ。2005年にテラ・ルネッサンスと出会い、「ひとり一人に未来をつくる力がある」という理念に共鳴し、テラ・ルネッサンス ウガンダ事務所の職員となる。現在、アフリカでの3か国での事業(ウガンダ、コンゴ、ブルンジ)のコーディネーターとして、ウガンダを拠点に活動を行っている。

出演スタッフ

◎ 鬼丸昌也(テラ・ルネッサンス創設者・理事)
1979年、福岡県生まれ。立命館大学法学部卒。高校在学中にアリヤラトネ博士(サルボダヤ運動創始者/スリランカ)と出逢い、『すべての人に未来をつくりだす能力がある』と教えられる。2001年、初めてカンボジアを訪れ、地雷被害の現状を知り、「すべての活動はまず『伝える』ことから」と講演活動を始める。同年10月、大学在学中に「全ての生命が安心して生活できる社会の実現」をめざす「テラ・ルネッサンス」設立。2002年、(社)日本青年会議所人間力大賞受賞。地雷、子ども兵や平和問題を伝える講演活動は、学校、企業、行政などで年100回以上。遠い国の話を身近に感じさせ、一人ひとりに未来をつくる能力があると訴えかける講演に共感が広がっている。 

出演スタッフ

◎ パシフィック・エジマナ(テラ・ルネッサンス ブルンジ事務所スタッフ))
1980年、7人兄弟の長男としてブルンジ共和国に生まれる。1993年からのブルンジ内戦で父親を亡くし、襲撃からの避難など厳しい日々が続いたものの、その間必死に勉学に励み、2004年スーダンに留学。8年間の留学生活を経て、行政学の修士号を取得。2015年からテラ・ルネッサンスの職員として、ブルンジを拠点に現場で多岐に渡る仕事を行っている。英語、仏語、キルンディ(現地語)、スワヒリ語、アラビア語が堪能。

出演スタッフ

◎ 古岡繭(テラ・ルネッサンス 海外事業部 アフリカ事業サブマネージャー )
1989年、兵庫県生まれ。大学生のときに「ルワンダの涙」をきっかけにアフリカに関心を抱き、 認定NPO法人テラ・ルネッサンスでのインターンに従事。 神戸大学大学院国際協力研究科修了後、青年海外協力隊としてルワンダに赴任し、 協同組合の設立支援や若者の起業促進支援等に従事。その後、ルワンダにて蜂蜜やジャムを製造するRWAMITTU Ltd.にて短期間の業務補佐を実施。2017年4月より、現職。2017年9月よりブルンジに赴任、2018年4月より現地でのプロジェクトマネージャーを務める。 

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