【新聞】京都新聞の記事(2020.4.23)をご覧いただいた皆様へ
この度は、京都新聞の記事をご覧いただき、ありがとうございました。新型コロナウイルスの感染拡大をみせるアフリカと、そこに生きる人々への緊急支援にご関心をお寄せいただけましたら幸いです。
記事への掲載のとおり、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な流行に伴い、アフリカでの感染拡大が予見されるなか、認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、ウガンダ共和国、コンゴ民主共和国において、「新型コロナウイルス対策緊急支援プロジェクト」を実施することにいたしました。
■ アフリカの感染拡大を防ぎ、人々の生活を守りたい。
■ はじめに
世界各地(191の国・地域)で新型コロナウィルスにより、131万人以上が感染し、73,000名以上もの命が奪われています(4月6日時点)。世界中で犠牲となった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
■ 弊会における海外事業の状況について
現在、テラ・ルネッサンスが活動しているウガンダ共和国、コンゴ民主共和国においても感染者が確認され、その数は増え続けています。この状況を鑑み、以下の対応を行うことにしました。
✔︎ 現地で働くスタッフ全員(計62名)の感染予防対策を徹底
✔︎ 元子ども兵社会復帰支援センター(ウガンダ・グル市)の【32日間】閉鎖
✔︎ ウガンダ ・コンゴ両国での職業訓練活動を【32日間】停止
なお、スタッフの安全を確保しながら、その他の支援活動は継続しています。同時に、私たちが感じることは、新型コロナウィルス対策を、ウガンダ、コンゴの支援対象地域において実施していくことが強く求められている、ということです。
■ アフリカ地域への新型コロナウィルスの影響
これらの地域は、もともと紛争の影響で、多くの避難民や貧しい人々が劣悪な環境下での生活を余儀なくされています。医療体制や衛生管理が不十分で、今後の感染拡大が危惧されています。
また、ウガンダ は140万人の難民を隣国(主に南スーダン)から受け入れており、現在、世界で3番目に多くの難民が居住している国でもあり、コンゴでは、紛争の影響で451万人が国内避難民としての生活を余儀なくされています。
その多くが、テラ・ルネッサンスの活動地域である、ウガンダ北部やコンゴ東部に集中しているのです。こうした弱い立場に置かれた人々は、新型コロナウィルスに対する感染予防の知識や、予防のための必要物資を購入する経済的余裕もない状態です。
ひとたび、この地域に感染が広がれば壊滅的な被害をもたらすことが懸念されます。特に難民居住区など、衛生環境が悪く、人口が密集している場所での感染拡大は、取り返しのつかない事態を招くことになります。
現在、ウガンダやコンゴでは、感染ルートの多くが欧米諸国からの入国者に起因していることもあり、自国への渡航制限や、実質的な国境閉鎖の措置を採っています。合わせて、国内での移動や経済活動を大幅に制限し、ウィルス侵入の予防策を講じています。
✔︎ 学校や教会、イベントで人が集まることを禁止
✔︎ 庶民の足でもあるバスや乗り合いタクシーなど交通サービスを停止
✔︎ 市場での非食料品のビジネスの禁止
✔︎ ホテルやレストランなどの営業制限 など
あらゆる社会経済活動を制限する措置をとっています。
■ 「ウイルスに殺されるまえに、失業に殺される」
しかしながら、それに伴い、多くの住民が失業もしくは一時的に収入源が絶たれ、現地の人々の生活が圧迫されています。同地域では労働者の大半が、日払い、週払いで生計を立てており、生活の糧を失った最貧困層の人々の生命を脅かす事態が生じています。
ウガンダ では「ウィルスに殺される前に、失業に殺される」と言った会話が、巷でささやかれ、政府に対する不満も高まりつつあります。経済的な困窮が大規模なデモや暴動に発展することも危惧されているのです。
コンゴでは、紛争の影響を受けた多くの女性たちが基本的ニーズを満たすことができず、栄養失調や予防治療可能な病気で乳幼児を亡くしています。
テラ・ルネッサンスの支援対象地域(南キブ州)では、ここ数年、推定190万人の人々が1日1食の食事を摂取することも困難な状況なのです。
さらに、コロナ対策のために社会経済的な制約が課され、膨大な数の人々が生存の危機に直面しています。
新型コロナウィルスの感染リスクと、社会経済的リスクの双方を同時にリスクマネージメントしていく視点が求められていますが、限られた現地政府の予算と人的資源だけでは、到底、対応できる状況ではありません。
こうした状況を踏まえて、テラ・ルネッサンスとして以下の事業を緊急に開始することとしました。
■ 緊急支援プロジェクト、始動
事 業 |
アフリカにおける新型コロナウィルス対策支援事業 |
---|---|
目 的 |
新型コロナウィルスの感染を予防すると共に、最脆弱層の人々の社会経済的ダメージを最小限に抑えること。 |
対象地域 |
① ウガンダ北部(グル県)/南スーダン難民居住区(アジュマニ県) |
対象者 |
① 難民・国内避難民、 |
対象者数 |
約100,000人 |
活動概要 |
(2)最脆弱層への生計支援活動 〜自粛要請による経済的ダメージ軽減のための活動〜 |
■ 緊急支援の実施に、1,200万円の活動資金が必要です。
私たちはいま、これらのプロジェクトを実施するために【 1,200万円 】の活動資金を必要としています。
緊急的な対応が求められるプロジェクトであり、テラ・ルネッサンス全体の事業経費を調整しながら、プロジェクトは一部先行して開始しています。
このプロジェクトの必要性をご理解いただき、新型コロナウイルスの感染防止と、脆弱な立場に置かれている人々の社会的、経済的ダメージを少しでも減らすため、つまり、一人ひとりの「いのち」を守るために、皆さまのご支援をお寄せください。
■ あなたの寄付でできること、例えば
外部サイト「ふるさとチョイス」へ移動します
■ 最後に
「先進国で感染が抑制されたとしても、アフリカなど途上国で感染が火のように広がり、数百万人の感染者が出た場合、ウィルスが変異する恐れがあり、ワクチンが開発されても効かなくなる可能性がある」
先日(3月26日)、国連事務総長は上記のように言及しました。
このことは、人工呼吸器などの医療設備や、医療体制が乏しいアフリカでの感染拡大が、大量のアフリカの人々の命を奪うということと同時に、もし途上国での感染拡大を収束できなければ、世界全体に、再び甚大な被害を長期的に及ぼすリスクがあることを示唆しています。
国境を越えてグローバルに広がるウィルスの脅威に対して、各国が自国中心主義に陥らず、今こそ、世界中の人々が相互に協力し合い、国益を越えてこの「共通の脅威」に立ち向かっていくことを切に願っています。
皆様のご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。
令和2年4月8日
認定NPO法人テラ・ルネッサス
創設者 鬼丸昌也
理事長 小川真吾
◎ 追 伸
最後に、個人的な話をさせてください。
新型コロナウイルスの感染が広がる中で、「収束するまでは活動を縮小し、収束後に必要な支援を行おう」という思いでいました。
そんな中、「新型コロナウイルスの感染拡大と、その防止策によって影響を受ける人々のために、テラ・ルネッサンスだからこそできることがあるんじゃないか」と、真剣に問いかけてくる現地スタッフの声を聞くうちに、私たちも同じ気持ちになったのです。
テラ・ルネッサンスの存在や能力は、新型コロナウイルスのもたらす影響に比べたら、小さなものです。 けれども、私たちは信じています。
一人ひとりは微力であっても、 決して、決して・・・無力ではない。
私たちに、できることが必ずある、と。 その答えの一つが、このプロジェクトなんです。
■ ふるさと納税(寄付)を、ぜひご活用ください
テラ・ルネッサンスでは、2017年より「ふるさと納税」を活用した寄付ができるようになりました。通常よりも控除額が大きく、ご希望に応じた返礼品をお選びいただくことができます。ご都合のよい方法で、テラ・ルネッサンスの活動へご参加ください。
「ふるさと納税で寄付」のボタンから、外部サイト「ふるさとチョイス」のページへ移動します。そこから、ご希望の寄付金額(返礼品)をお選びいただくことができます。
※寄付金の控除額には一定の限度額があります。詳細は、最寄りの税務署にお問い合わせいただくほか、ふるさと納税の場合は、総務省の「ふるさと納税ポータルサイト」をご覧ください。
ふるさと納税でのご寄付の一部は、佐賀県における啓発事業に充当いたします。
外部サイト「ふるさとチョイス」へ移動します
■ 銀行振込、郵便振込をお選びいただけます
テラ・ルネッサンスでは、『クレジットカード』『銀行振込』などのお振込窓口をご用意しています。銀行振込をご希望の場合は、下記のボタンから申し込みフォームをご覧いただき、お支払い方法の【 銀行振込 】を選択のうえお申し込みください。郵便振込(用紙)をご希望の際は、テラ・ルネッサンスまでお問い合わせください。( 京都事務局:075-741-8786 )
■ コロナウイルスによる、寄付管理業務の一部遅延について
コロナウイルスの影響を受け、現在、本部事務局(京都)における就業がリモートワークになっています。このため、ご寄付をいただいた皆さまへのお礼状等の発送業務、およびお問い合わせ対応において、一部の遅延が見込まれる状況です。お手数をお掛けいたしますが、何卒ご理解をいただけますと幸いです。
【緊急】4月24日・オンラインにて報告会を開催
このプロジェクトをすすめるにあたって、小川真吾(テラ・ルネッサンス理事長)によるオンラインセミナーを緊急開催いたします。
・ウガンダ、コンゴでの新型コロナウイルスの感染の影響について
・緊急支援プロジェクトの目的、事業内容について
・テラ・ルネッサンスが、なぜ緊急支援プロジェクトに取り組むのか
・これからの国際協力について
といった内容を、現地に滞在し、プロジェクトを進める小川真吾よりご報告させていただきます。ぜひ、現地のリアルな状況を知っていただき、共に、「今、自分たちにできること」を考えていく時間にできたらと願っています。
■ 次回のイベント開催概要
日 程 |
2020年4月24日(金) |
---|---|
講 師 |
認定NPO法人テラ・ルネッサンス |
時 間 |
20:00 - 21:30 |
定 員 | なし |
参加費 | 無料 |
会 場 |
オンライン |
申し込み |
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