(第1報)新型コロナウイルスに関する弊会事業への影響および対応について
2020年3月31日
理事長 小川真吾
ご支援いただく皆さま
関係者の皆さま
新型コロナウイルスに関する弊会事業への影響および対応について(第1報)
いつも、テラ・ルネッサンスへの温かなご支援をいただき、ありがとうございます。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が、懸念される中、皆様と大切なご家族の健康が守られるように、国内外にて働く職員・インターン一同、心から願っております。
ー「現地で働くスタッフのみなさんの安全は大丈夫ですか」
ー「支援地域の人々の暮らしが、安心なものになりますように」
このように、ご支援いただく皆さまより、支援対象地域の人々や駐在スタッフへの心配をいただいております。その点について、重ねて感謝申し上げます。
現在、私たちが事業を行っている地域においても、新型コロナウイルスの感染者が確認されています。それを受けて、各国政府が感染防止策を講じております。
テラ・ルネッサンスが行う支援についても、感染に伴う影響が出ており、今後、事業の遅れなどが生じる懸念もあります。
そこで、事業における新型コロナウイルスの影響について、ご支援者、関係者の皆さまに、現時点での状況をご報告いたします。
今後、現地の行政、関係機関とも連携を密にしながら、スタッフ(日本人・現地人)の安全確保を図り、支援対象者・地域への支援を、何らかの形でも実施できるように務めてまいります。
現時点(2020年3月30日)で、新型コロナウイルスによる影響を受けている事業とその対応については、以下の通りです。
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【カンボジア:バッタンバン事務所】
事務所での勤務人数に制限を設定し、感染防止を図っています。また、在宅勤務を許可し、障害者世帯への生計向上支援において、3月に実施予定であったモニタリング調査は、受益者への電話調査に変更して対応しています。毎月実施している野菜栽培訓練は、大人数が狭い空間に集まることを避けるため、3月の訓練は延期をいたしました。また四半期ごとのミーティングは、オンラインでのミーティングにて対応するなど、リスクを最低限に抑えながら活動をしています。
【ウガンダ:グル事務所】
グル県と協議の上、元子ども兵への社会復帰支援訓練(職業訓練・識字教育など)を3月20日から32日間停止。その間、9期生のフォローアップ、モニタリング、卒業生の調査、データ分析に注力いたします。
【ウガンダ:アジュマニ事務所】
アジュマニ県と協議の上、パギリニア難民居住区で運営する職業訓練施設を3月20日から32日間停止。その他の業務は継続いたします。この間、フォローアップ業務を強化。加えて今後受け入れる受益者の選定作業などを優先的に実施することにいたしました。
【コンゴ民主共和国:カナンガ事務所】
カナンガ市と協議の上、洋裁訓練を3月20日から32日間停止することを決定しました。収入向上活動は、ジュース製造、石鹸製造、洋裁店など、受益者の小規模ビジネスは通常通り、フォローアップしていきます。ただし、日々の生産に関わるメンバーを10名程度に縮小・調整して継続することにいたしました。また、洋裁店舗開業対象者へのモニタリング、その他、調達業務も継続いたします。
【コンゴ民主共和国:ブカブ事務所】
学費支援をしている子どもたちが通う小学校が一時閉鎖となりました。継続した教育効果を担保するために、インフォーマル教育を実施するか、ブカブ事務所にて検討しています。
【ブルンジ共和国:ブジュンブラ事務所】
現時点では公式には感染者は報告されていないものの、手洗い・消毒の徹底、10名以上が集まる集会の禁止など、感染防止のために対策を行なっています。10名以上を集めた訓練やミーティングは当面は実施しませんが、その他の活動(収入向上活動のモニタリング等)は継続いたします。
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以前、コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生・拡大した時に、大多数の日銭を稼いで、生活している人々は仕事がなくなり、1日1食の食べ物すら与えることができず、子どもを失うという悲劇がたくさん起こりました。
今後、医療体制の整っていない地域での新型コロナウイルスの拡大は、脆弱な立場に追いやられている人々の生活を脅かすことが想定されます。そのような事態にならないように、または、そのような事態を迎えた時に、テラ・ルネッサンスは何をすべきか、検討・準備に入ります。
何より、新型コロナウイルスの感染拡大により混乱が起きていますが、いち早く収束して、安心できる生活を取り戻せることを願っています。
ご支援いただく皆さまには、現在の状況をご理解いただき、引き続き応援いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
■ この件に関するお問い合わせ(取材)について
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
事務局次長:小田(おだ)
メール:oda@terra-r.jp
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『すべての生命が安心して生活できる社会の実現』を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア・ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ・コンゴ・ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町を中心に、被災者支援活動を展開しています。
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