大槌復興刺し子プロジェクト、2021年3月以降の運営方針について

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大槌復興刺し子プロジェクト、2021年3月以降の運営方針について

 2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに生まれた大槌復興刺し子プロジェクトも、これまで多くのご支援、応援をくださった方々、大槌復興刺し子プロジェクトの商品をご愛顧いただきましたお陰様で、2021年3月11日をもちまして東日本大震災から10年、同年6月にはプロジェクトの発足から10年を迎えることとなりました。これまでのご支援に厚く御礼申し上げます。

 大槌復興刺し子プロジェクトは、1. 刺し子製品の企画・販売を通じて、被災された方々に商品制作代金をお支払いし、生活再建を促進する、2. 「刺し子会」の開催等を通じて、被災された方々の相互交流を活性化させ、心理社会的な負担を軽減する、3. 本プロジェクトを通じて、伝統技術等を生かしたビジネスモデル(コミュニティビジネス)を構築し、伝統技術の継承・振興に寄与するとともに、岩手・三陸地方における雇用を促進する、ことを目的に事業を推進して参りました。これまで200名以上の刺し子さんがプロジェクトに参加し、3,800万円以上を工賃としてお支払いすることができました。

 当初は10年以内での運営母体である認定NPO法人テラ・ルネッサンスからの独立・別法人化を目指してきました。しかしながら、震災から時間が経過する中で、被災地や復興を取り巻く状況が大きく変化してきたことを踏まえ、独立・別法人化を2015年に取りやめることにいたしました。  その後、大槌復興刺し子プロジェクトでは、その存在意義やあり方を含めて、職員、刺し子さんを交えて議論を積み重ねた結果、認定NPO法人テラ・ルネッサンスのもと、2021年3月以降も「大槌刺し子(事業部)」として事業を継続していく運びとなりました。

 今後も従前どおり、「おおつちを元気にする」、「手しごとの価値を伝える」を事業のビジョンに掲げ、さらには、テラ・ルネッサンスが目指す「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」の一翼を担う国内事業として発展させるべく、職員一同邁進して参ります。

 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。



認定NPO法人テラ・ルネッサンス
理事長 小川 真吾
理事/大槌復興刺し子プロジェクト 事業部長 吉田 真衣

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