【重要】コンゴ民主共和国東部(南キブ州)における反政府武装勢力M23の侵攻について
コンゴ民主共和国東部では、反政府武装勢力「M23」が2025年1月27日に北キブ州を制圧した後、2月4日に人道的停戦を宣言しました。しかし、2月14日には南キブ州の州都ブカブへ侵攻し、市内を制圧しました。
認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、同国南キブ州において紛争被害者の自立支援などの事業を展開しています。このような状況を踏まえ、以下の対応策を講じています。
1.コンゴ人職員のブカブ市内からの退避、安全確保
2.近隣都市または隣国ブルンジ・ブジュンブラ市を拠点とした人道支援策の検討(情報収集を含む)
引き続き、事態を注視しながら活動方針を策定してまいります。
■参考:コンゴ東部情勢と弊会の対応について
●1月27日: 反政府武装勢力M23がコンゴ東部の北キブ州を制圧(約3,000人が殺害)。
弊会の主要な活動地域の一つである南キブ州カレヘ行政区は北キブ州と隣接しており、多くの避難民が北キブ州から南キブ州に流入。
弊会は職員の安全確保に努め、情勢を注視しながらも南キブ州にて活動を継続。
●2月4日: M23が人道的停戦を開始宣言。
ブカブ事務所の活動を一部制限すると共に現地職員の安全管理を強化、退避プランを検討。
●2月6日: ブカブ市の情勢悪化や略奪などを懸念し、ブカブ事務所の車両、燃料などを一時的に別の安全な場所に移動・保管すると共に、ブカブ事務所の機能(人員)の一部を分散させることを検討。
●2月13日: M23が南キブ州へ侵攻しているとの情報をもとに、弊会のカレヘ行政区の活動を一時停止。同区域のフィールド事務所スタッフの安全管理を強化(自宅待機など)。同時に、ブカブ事務所の機能の一部(人員2名)をウビラ市の活動実施地域に移動。
●2月14日: M23がカレヘ行政区の空港を制圧し、そのままブカブ市へ侵攻。実質的にブカブ市内をM23が制圧。現時点(14日夜)でも銃撃音がブカブ市内で鳴り響いている状況。
●2月14日時点: ブカブ市からウビラ市に移動した現地職員2名が、現地での負傷者の病院への搬送などの人道支援を行うと共に、ブカブ事務所に残る職員およびその家族の退避支援を行っている。なお、ウビラ市に隣接するブルンジ共和国の弊会ブジュンブラ事務所と連携し、引き続き、
1)現地職員らのブカブからの退避、安全確保
2)ウビラ市(またはブジュンブラ市)を拠点とした人道支援策の検討(各種情報収集を含む)
を行っています。
2025年2月15日
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
理事長 吉田真衣
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