デニ・ムクウェゲ氏のノーベル平和賞受賞へ祝意を示すとともに、コンゴ民主共和国での紛争と鉱物資源の関係への関心を
2018年12月12日
プレスリリース
報道関係者各位
デニ・ムクウェゲ氏のノーベル平和賞受賞へ祝意を示すと共に、
コンゴ民主共和国での紛争と鉱物資源の関係への関心を
認定NPO法人テラ・ルネッサンス(事務局:京都市下京区、理事長:小川真吾)は、コンゴ民主共和国で武装勢力などによる性暴力を受けた、約4万人もの女性を治療してこられたデニ・ムクウェゲ氏のノーベル平和賞受賞への祝意を表明します。あわせて、この受賞を機に、弊会も活動する同国の紛争の現状、その背景にある紛争鉱物に関して、関心が喚起されることを求めます。(写真提供:コンゴの性暴力と紛争を考える会)
コンゴ民主共和国(以下、コンゴ)では、1998年以降の紛争によって、第二次世界対戦以降、世界で最も多くの命(540万人以上)が失われました。特に、武装勢力から性暴力を受けた女性たちの被害は大きく、身体的な傷だけでなく地域住民からの差別などによって精神的な傷を負うことも。さらには現金収入を得られる手段がほとんどないことも重なり、被害にあった女性たちの生活は過酷な状況にあります。
この背景には、レアメタル(希少価値の高い鉱物資源)をはじめとする天然資源をめぐる近隣国及び先進国の権益争いがあります。そして、これらの資源を多く商品しているのは、私たち先進国の企業、消費者であることは間違いありません。(写真:鉱物資源を採掘するコンゴの男性)
デニ・ムクウェゲ氏は、ノーベル平和賞授賞式での講演で、「悲劇から目を背けることは、共謀していることと同じです。責任を問われるのは、犯罪の実行犯だけではありません。直視しないことを選んだ人も含まれるのです。」と述べ、同国で産出される資源を消費する先進国の人々に対して、関心を持つことを求めておられます。
活動開始から10年以上、コンゴ東部で支援を継続する国内唯一のNGOとして
テラ・ルネッサンスでは、2007年から前述のような女性たちに対して、自給食糧の生産や職業訓練などの自立支援を行ってきました。私たちが支援する女性の中には、ムクウェゲ氏の治療を受けた人たちも少なくありません。
このような悲劇を止めるためにも、ムクウェゲ氏のノーベル平和賞受賞を機に、コンゴ民主共和国での紛争、そこで繰り返される性暴力の悲劇、そして紛争の背景になる資源の権益争いに、国際社会が関心を持つことを、同国で活動する日本のNGOとして強く求めます。
◆コンゴ東部地域での支援を担当する弊会理事長の小川真吾が、2019年1月上旬に、日本へ一時帰国します。その間、この件に関する取材をお受けすることができます。詳しくは、以下のお問い合わせ先までご連絡をお願いいたします。(写真:自立支援を受ける女性たちと理事長の小川)
■ この件に関するお問い合わせ(取材)について
〇 この件に関するお問い合わせ
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
パブリック・リレーションズチームマネジャー 小田(おだ)
メール:oda@@terra-r.jp(※正しくは@を2つ削除)
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