東日本大震災から12年、大槌刺し子が第21回読売福祉文化賞を受賞。国際支援の知見を活かした活動が評価、岩手の活動として3例目
2023年12月13日
刺し子をする岩手県大槌町の女性たち、通称「刺し子さん」
贈呈式に参加した理事長吉田(写真左)と大槌刺し子プロジェクト職員黒澤(写真右)
◯ 社会福祉の分野で創造的な業績をあげる個人団体を表彰する 『読売福祉文化賞』とは
本賞は、社会福祉法人読売光と愛の事業団と読売新聞が主催となり、社会福祉の分野で21世紀を切り開く創造的な業績をあげ、障害者や高齢者の暮らしやすい環境づくり、自立支援、社会参加などに貢献している団体、個人に贈られる賞表彰制度です。URL:https://www.yomiuri-hikari.or.jp/report/prize/
◯ 具体的な評価について(本賞、事務局より)
大槌刺し子は支援する側される側を超えて、支援の受け手が主人公となっているプロジェクトです。運営母体であるテラ・ルネッサンスが取り組む国際協力活動におけるグローバルな支援の知見が、ローカルの支援にも活かされています。コミュニティ・ビジネスとしても機能していることから、今後のロールモデルになることが期待されます。
◯ 吉田真衣(テラ・ルネッサンス理事長・大槌刺し子前事業部長)のコメント
大槌刺し子は東日本大震災の復興支援として始まりました。活動当初は生活再建の一助となる収入源、針仕事による心のケア、そして、震災をきっかけに始まった刺し子が地域に根付くことを目指していました。活動の歩みの中で、技術指導をしてくださる方、商品を販売してくださる方、一緒に商品を作りたいと申し出てくださる企業の方々、そして、何より作り手である刺し子さんたちのおかげで今日まで活動を続けることができました。この度、これまでの活動が評価され、賞をいただけたこと、大変光栄です。これからも地域や社会に貢献できるような活動を進めて参ります。
・受賞者プロフィール
吉田 真衣(よしだ まい)
認定NPO法人テラ・ルネッサンス理事長/大槌刺し子前事業部長
立命館大学国際関係研究科博士前期課程修了。アメリカン大学 School of International Service 在学中に南部アフリカに留学。先進国から途上国への支援のあり方に疑問を持ち、進路を模索する中でテラ・ルネッサンスと出会い、インターンとして活動を始める。大学院在学中は、ウガンダ北部における元子ども兵の移行期正義について研究。その後、民間企業勤務を経て、テラ・ルネッサンスに入職。海外事業国内担当、会計業務等を担当後、2015年より大槌復興刺し子プロジェクト(現大槌刺し子)事業部長、国際運動推進部長を経て、現在に至る。著書に『いとなみを取り戻す――大槌刺し子と学んだ、「ちょうどいい」を目指す働きかた』(英治出版)。
大槌刺し子(おおつちさしこ)
岩手県大槌町にて、東日本大震災をきっかけに避難生活を送る女性たちに、針仕事を通じてもう一度生きる喜びを見つけてほしい、という思いから、5名のボランティアによって2011年5月発足。同年8月からNPO法人テラ・ルネッサンスが運営。ひと針の可能性を信じ、刺し子を通して手仕事のぬくもりを伝えている。https://sashiko.jp/
・認定NPO法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
URL:https://www.terra-r.jp/
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など
■この件に関するお問い合わせ(取材)について
認定NPO法人テラ・ルネッサンス 小田(おだ)
電 話:080-5784-7668
メール:oda@@terra-r.jp(※正しくは@を2つ削除)
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