武器貿易条約(ATT)第1回締約国会議の閉幕にあたって

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武器貿易条約(ATT)第1回締約国会議の閉幕にあたって

プレスリリース
2015年8月27日
認定NPO法人テラ・ルネッサンス

 

報道関係者各位

 

武器貿易条約(ATT)第一回締約国会議閉幕
武器輸出入に関する報告書を非公開にしてはならない

 

2015年8月24日(月)から27日(木)まで、メキシコのカンクンにて、武器貿易条約(Arms Trade Treaty: ATT)の第1回締約国会議が開催されました。

 

この会議では、これからの締約国会議プロセスのルールや、締約国が自国の武器輸出入などについてATT事務局に提出する報告書のテンプレートなどが検討されることになっていました。

 

しかし、この会議に向けて作成された報告書テンプレートの草案は、全ての通常兵器の輸出入情報を記載する様式にはなっておらず、一部の通常兵器については記載しなくてよい様式になっていました。また、締約国が自国の報告書を一般公開するかどうか選択できる様式になっていました。

 

先ほど、現地時間の8月27日(木)午後5時すぎに、会議が閉幕しました。報告書テンプレートについては、会議中に若干の修正を加えた文書が提案されましたが、一部の通常兵器については記載しなくてもよく、締約国が自国の報告書を一般公開するかどうか選択できる様式であることに、変わりはありませんでした。

 

ただし、この文書に対しては会議参加国の不満も多かったため、今回の会議においては、この文書に「留意する」ことが合意され、今後さらなる検討が加えられることになりました。

 

テラ・ルネッサンスは、2003年より、実効性あるATTの締結を求めて、「コントロール・アームズ」キャンペーンの一員として活動してきました。ATTの実施を通じて、どの国がどの国にどの武器を輸出したのかが明らかにならないのであれば、通常兵器がジェノサイドに使われることを分かっていながら輸出した場合など、ATTの義務に反する輸出をした国を特定することすら難しくなります。

 

ウガンダやブルンジ、カンボジアなどで、武器による暴力の被害を受けた人びととともに歩んできたテラ・ルネッサンスとして、全ての締約国による全ての通常兵器移転に関する情報が一般公開されるよう、報告書テンプレートの改善を求めます。

 

 

◆<ご案内>会議報告会◆

テラ・ルネッサンスのポリシー・アドバイザーを務めている榎本が、第1回締約国会議に参加しました。会議後の9月15日(火)に、東京で報告会を開催いたします(詳細は以下リンク)。

みなさまのご参加をお待ちしております。

http://aacs.blog44.fc2.com/blog-entry-142.html

 

◆「コントロール・アームズ」キャンペーンとは◆

2003年に設立された「コントロール・アームズ」は、世界各国のNGOや個人から成る国際的なキャンペーンです。日本のキャンペーンの運営については、以下リンクをご覧ください。

http://controlarms.jp/campaign/oxfam.php

 

◆お問い合わせ先◆

以下アドレスまで、メールにてご連絡ください。

認定NPO法人テラ・ルネッサンス(担当:榎本)

enomoto@@terra-r.jp (@を1つにして送信ください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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