アフリカのコンゴ紛争、性的暴力を受けた女性たちの現状とは...|冬季募金2018


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■ テラ・ルネッサンスの冬季募金にご協力ください

 

 

 

 

ご支援くださる皆さまへ、大切なお知らせ ( 2018.12.27 時点 )

  

日頃から私たちの活動を応援いただき、誠にありがとうございます。


本キャンペーンでご案内しておりました、コンゴの女性への自立支援をはじめとするアフリカの支援活動に必要な【 1,000万円 】の寄付状況についてご報告いたします。多くの方々から多大なご支援をお寄せいただき、12月27日現在をもって、必要金額1,000万円に達することができました。


お一人お一人からいただく寄付という名の「世界を想うお気持ち」を感じながら、そのようにご支援くださる皆さまと一緒に、アフリカで支援活動をできることが、本当に嬉しいです。あらためまして深く御礼を申し上げます。本当に本当に、ありがとうございました。


そのような中で、私たちは新たなチャレンジを決意しました。過去を振り返れば、資金不足によって必要な支援を届けられなかったこともあり、それは今でも強く心に残っています。


そこで、多くの寄付をお寄せいただけるこの機会に、コンゴでの新たな支援プロジェクトを追加し、これを合わせた全体の必要金額を【 1,500万円 】として、キャンペーン終了日の1月15日まで、引き続きご支援のお願いを呼びかけてまいります。

(追加したプロジェクトはこちらからご覧ください。)


今月、コンゴで性暴力被害にあった女性たちの医療に尽力してきたムクウェゲ医師が、ノーベル平和賞を受賞したことによって、いま再び、アフリカの紛争について、世界の注目が集まっています。


私たちはしっかりとこの好機を掴み、日本から関心と支援をお寄せいただく皆さまと一緒に、アフリカでの質の高い支援を追求していく決意です。引き続き、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

2018年12月27日
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
理事長・海外事業部長
小川 真吾

 


 

当会は認定NPO法人であり、ご寄付は

税控除(税制の優遇措置)の対象となります
ふるさと納税寄付の詳細はコチラ

 

忘れられた紛争 ―、傷つく女性たちの声なき声

 

   

600万人ーー。これは、「忘れられた紛争」と呼ばれるコンゴ紛争の犠牲者数です。1996年から続くコンゴ紛争は、第二次世界大戦後最大の犠牲者を出しながら、これまで世界からほとんど注目されてきませんでした。

紛争の背景には、私たちが電子機器を通じて日々その恩恵を享受する、レアメタルの利権争いがあります。一部の権力者が莫大な利益を得続けるために、コンゴの状況は意図的に世界から無視されてきたのです。

 

 

 

2003年に全土を巻き込む紛争は終結したものの、今も一部地域で断続的に戦闘が続いています。近年、特にカサイ州での争いが過激化し、2017年には140万人が避難を余儀なくされ、深刻な飢餓で3,000人近くが命を落としました。

軍による略奪行為も悪化し、350校の学校を始め、村の施設が大規模に焼き討ちされました。国連職員が殺害されるという痛ましい事件も起きています。コンゴ紛争は、決して「過去」の紛争ではありません。

 

  

 

コンゴに限らず、こうした治安の悪化には、脆弱な立場にある女性の被害が必ず伴います。「女性にとって世界最悪の場所」と呼ばれるコンゴでは、女性への暴力がとりわけ悲惨な形で行われてきました。

それは、兵士の性的欲求を満たすのではなく、住民に恐怖心を与え支配するため、コミュニティを破壊するための「兵器」として戦略的に使用されてきたのです。5歳にも満たない子どものレイプ被害、家族の前での暴行、性器の切断ー。想像を絶するような暴行が行われてきました。

   

暴力の後に残る、貧困と心の傷ー「私は誰からも必要とされていない」

 

   

2018年、コンゴ民主共和国で精力的な医療活動を続けてきたムクウェゲ医師が、ノーベル平和賞を受賞しました。

彼は、戦闘の続くコンゴ東部・南ギブ州ブカヴにおいて、自らの病院を立ち上げ、残酷な性的暴力にあった女性たちへの治療を20年近く続けてきました。テラ・ルネッサンスが支援する女性たちの中にも、ムクウェゲ医師の治療を受けた方は少なくありません。(写真提供:コンゴの性暴力と紛争を考える会)
 

 

 

性的暴力が残すのは、身体的な傷だけではありません。コンゴではレイプにあった女性は家族の「恥」とみなされ、外に出ることもできなくなります。最悪の場合には、家族から追い出され、地域の人からも差別を受け、人とのつながりを全て失ってしまいます。

 

  

 

未だ治安の安定しない地域では、度々発生する武装集団による襲撃によって、住民たちは十分な食料を確保することも困難です。援助物資も満足に届かず、村人同士の相互扶助でなんとか生活をしています。
 
家族からも地域の人からも見放された女性たちは、現金を得られる手段がほとんどないこの地域で、経済的に困難な生活を強いられます。彼女たちの困窮は、性的暴行をうけて出産したその子ども達までもに影響し、食糧不足による栄養失調に苦しむことを意味します。


  

 

「私は誰からも必要とされていない」。
 
長年、紛争被害にあった人々に寄り添ってきたスタッフが、ある女性から聞いた言葉です。今までの生活も、人とのつながりも、人間としての尊厳も。すべてを失った彼女たちは、いわば「無いものづくし」の状態で、テラ・ルネッサンスの支援施設へやってきます。性的暴力の身体的な傷、差別による精神的な傷、そして後の経済的に厳しい生活の連鎖は、心に消えない傷を残すのです。


   

生活を、つながりを、人としての誇りを「取り戻す」

 

   

身体的・精神的な傷を負い、経済的にも脆弱な状態にある、紛争被害を受けた女性たち。彼女たちが困窮状態を抜け出し、自立した生活を営めるよう、テラ・ルネッサンスは2007年より、コンゴで性的暴力を受けた女性や孤児を対象に、自立支援を行ってきました。
 
収入源となる洋裁の訓練では、技術を身につけた女性たちにミシンの供与するとともに、女性たち同士でグループを結成し、小さな洋裁店を開業するビジネス支援を行っています。
 
また、それらは困窮したメンバーの保険金の支払いやビジネスへの投資金として貸し出しができるよう、女性たちが毎月お金を出し合い、共同貯蓄をして相互に支え合う仕組みを作っています。

 

 

 

訓練を経た女性たちの中には、繁忙期に月40〜50ドルの収入を得る人もいます。決して十分な金額ではありませんが、支援以前には0ドルで生活する女性が大半だった状況を考えると、確実に収入源を増やすことができるようになっています。
 
閑散期には店番の人数を減らし農業に力をいれたり、繁忙期にはグループの仲間みんなで一気に服をつくるなど、農作業と洋裁の仕事を組み合わせ、1年を通じて自立して生活できる女性も出てきました。

 

  

 

また、開業した店は、村人が集まる憩い場にもなっています。
 
「商品を買わないお客さんであっても、自分たちのお店に村人たちが集まって、おしゃべりする場になっていることも嬉しい」と話す女性も。洋裁店は、かつて、性的暴力がきっかけで、家族や親戚、そして地域の方から見放されてしまった女性たちが、他者とのつながりを構築しなおす場所としても機能しているのです。

 

  

 

「生きていて良かった。私は、誰かに必要とされている人間だと思えるようになりました。」
 
自分のつくった服を身に付けたお客さんから「ありがとう」と言われたときの感想を、元訓練生である女性は、このように話してくれました。 身に付けた技術で安定した収入を得て、自立した生活を営む。そして、自分の仕事で誰かを笑顔にする。誰かの役に立てる喜びは、紛争被害にあった人々の、傷ついた心を回復することにもつながっています。

   

コンゴの女性が自分の “生” を取り戻すため、自立支援を届けたい

 


ある訓練生は、こう語ってくれました。

 
「妊娠をして、家にいるしかなかったとき、周囲からは差別をされていた頃、私の人生は本当にひどく、辛いものでした。ですが今、私の人生は変わりました。子どもを育てられるようにもなっています。教わったこの技術は、私にとって本当に意味のあるものでした。

 

私の夢は、この覚えた技術で仕事をして、人生において明日を生き、子どもに教育を受けさせることです。自分の顔も、表情も変わってきています。サポートしてもらった洋裁の技術で、明日にも自分の家が買えると思うくらい前を向いています。本当にありがとうございます。私たちを差別した人もいましたが、その経験さえも、私を前に進めてくれています。」

 

こんな女性のように、過酷な紛争下で、自分の生を否定しなければならなかったひとりの人生があります。一方で、いま彼女は、手に職をつけて自分の力で、生活を、つながりを、尊厳を、自分の人生に取り戻しつつあるのです。

私たちテラ・ルネッサンスは、アフリカで紛争被害にあった一人ひとりが、自分の生をもう一度肯定できるように、彼女たちの自立を、日本からご支援いただく皆さまと一緒に、支えたいと考えています。

   


外部サイト「ふるさとチョイス」へ移動します

   

アフリカで実施する支援事業ため、1,500万円の資金が必要です

 

   

今なお紛争に苦しむのは、コンゴだけではありません。私たちが活動する、ウガンダや、ウガンダ北部に逃れた南スーダン難民など。紛争で家を追われ、家族を失い、体や心に深い傷を負った方が多くいます。

現在、テラ・ルネッサンスは、これらの地域で、紛争の被害を受けた方々が自立するのための活動を続けています。しかしながら、コンゴ、ウガンダ、南スーダン難民をはじめとするアフリカの支援事業(特に以下のプロジェクト)の実現のため、1,500万円の活動資金が不足しています。

 

 

 

冬季募金キャンペーンでお寄せいただいた寄付は、紛争の影響で、今なお厳しい状況下に置かれている方々のために、テラ・ルネッサンスのアフリカ事業のすべてに活用させていただきます。

 

すべてを奪われた紛争被害にあった一人ひとりが、もう一度、自分の力で生きていけるように。この冬、あなたの支援が必要です。テラ・ルネッサンスの活動に、ご支援とご協力を、心よりお願い申し上げます。

   

特に、以下のプロジェクトを実現するために( “New” 2018.12.27 更新 )

事 業

紛争の影響を受けた最脆弱層女性に対するレジリエンス向上プロジェクト/コンゴ

対 象

紛争被害を受けた女性と少女280名(寡婦、避難民、孤児、高齢者、性暴力被害者など)

支 援 果物の加工(ジュース作り)、石鹸作り、洋裁などの技術支援。その後、習得技術を使って安定的に衣食住を満たすだけの収入を得られる状態になるまでを支援
概 要

 
一昨年、同地(カサイ地域)で紛争が勃発し、1000人以上が死亡、100万人以上が避難民となり、現地住民たちは人道的な危機に直面しています。特に紛争の影響を受けた女性の被害は深刻で、性的暴力を受けたり、夫を紛争で亡くすなどして、人間としての最低限の生活が破壊された状況にあります。

同プロジェクトでは、こうした最も脆弱な女性や少女(19%が未成年)を対象としていますが、そのうちの90%以上(260名)は、この紛争により夫や子どもなど家族を亡くしています。また、ほぼ全員が仕事もなく、収入がゼロで、衣食住さえ満たせない状況にあります。それらを鑑み、短期集中型の職業訓練を実施し、こうした女性たちがグループビジネスで最低限の収入を得て、生活を維持できる状態を目指しています。

具体的には、地元でも需要がある石鹸やパイナップルジュースを生産するための技術訓練や製品化のための技術支援を行い、その習得技術を使って、グループ毎に小規模ビジネスを運用する体制を作っていきます。最終的には、紛争や貧困、女性への暴力、政情不安など様々なリスクを抱えながらも、彼女たち自身の力で、困難に適応していく能力(レジリエンス)を高めていきたいと考えています。

※なお、このプロジェクトは、現在、当会が国連開発計画(UNDP)の実施パートナーとして行なっている事業を補完するためのプロジェクトです。


 

事 業

紛争被害者エンパワーメントプロジェクト/コンゴ

対 象

性暴力の被害にあった女性など、紛争被害者 200名

支 援 自給食糧の生産や、洋裁などを通じた自立支援を届けます
概 要

 
今なお戦闘が続くコンゴでは、自給食料の確保と技術訓練を通じて、紛争被害者の自立支援を行っています。断続的に戦闘が続く地域では、緊急支援の食料が不足しており、子どもたちの栄養失調が深刻です。

性的暴力を受けた女性や最貧困層の住民たちの現金収入が限られている中、 コンゴ東部の12ヶ村で、相互扶助(助け合い)グループを組織して共同農場を運営し、自給食料を安定的に確保するための支援を行っています。また、上述したように、紛争で被害を受けた方の洋裁・溶接技術訓練を実施し、彼らが自立して安定的な収入を得られるようにサポートを続けています。


 

事 業

元子ども兵社会復帰支援プロジェクト/ウガンダ

対 象

元子ども兵及び、最貧困層住民 50名

支 援 心のケアや洋裁など、職業訓練を通じた社会復帰を支援します 
概 要

 
内戦中「神の抵抗軍」によって、3万人以上もの子どもたちが誘拐され、多くの子ども達が戦闘員や強制結婚を強いられたウガンダ。治安の安定に伴い、現在多くの子ども兵が帰還していますが、彼らの多くが精神的・肉体的なトラウマを抱え、社会復帰するのに困難な状況に置かれています。

元子ども兵社会復帰支援プロジェクトでは「3年間で元子ども兵が社会復帰するために、必要な能力を身につけ経済的に自立すると共に、地域住民との関係を改善しながらコミュニティで安心して暮らせるようになる」という目標を掲げ、訓練中に最低限の生活を保証するBHN支援から能力開発のための基礎教育支援、技術訓練、そして実際に開業するためのマイクロクレジット支援を行っています。


現在では、9期生30名が技術訓練を終え、開業してビジネスを学んでいく段階を迎えており、この期間をサポートしていく資金が不足しています。

 

事 業

南スーダン難民居住区における自立支援プロジェクト/ウガンダ

対 象

南スーダン難民及びホストコミュニティ最貧困層住民 40名

支 援 洋裁や木工大工など、職業訓練を通じた自立支援を届けます 
概 要

 
ウガンダの南スーダン難民居住区(パギリニア難民居住区)では、現在も3万2千人が避難生活を送っていると推定されています。テラ・ルネッサンスは、昨年からの緊急物資支援に加え、中長期的な難民生活を見越して、今年2月から自立支援を行っていきました。

昨年から洋裁や木工技術を学んできた訓練生は10月に訓練を終え、これから、実際にお店を開業し、ビジネスを実践的に学んでいく段階です。彼らが安定的に収入を得られるようになるまで、フォローアップを行っていく資金が必要です。


 

■ あなたの寄付でできること、例えば

 

 

 

 

 

■ 「ふるさと納税」で、寄付をもっと便利に!



テラ・ルネッサンスでは、2017年より「ふるさと納税」を活用した寄付ができるようになりました。通常よりも控除額が大きく、ご希望に応じた返礼品をお選びいただくことができます。ご都合のよい方法で、テラ・ルネッサンスの活動へご参加ください。
 
「ふるさと納税で寄付」のボタンから、外部サイト「ふるさとチョイス」のページへ移動します。そこから、ご希望の寄付金額(返礼品)をお選びいただくことができます。

※寄付金の控除額には一定の限度額があります。詳細は、最寄りの税務署にお問い合わせいただくほか、ふるさと納税の場合は、総務省の「ふるさと納税ポータルサイト」をご覧ください。

 外部サイト「ふるさとチョイス」へ移動します

 

■ 金額に応じて、返礼品をお選びいただけます


  

  
外部サイト「ふるさとチョイス」へ移動します


上記のほかにも、たくさんの返礼品をご用意しています。詳しくは、「ふるさと納税で寄付」のボタンから、ご覧ください。また、冬季募金キャンペーンの期間中に「ふるさと納税
」(※GCFをのぞく)でご寄付いただけた場合でも、キャンペーンの必要金額に合算してご報告いたします。ご都合のよい方法で、テラ・ルネッサンスの活動をご支援ください。
 
※返礼品をご希望の方は、必ず「ふるさと納税で寄付」のボタンから、お申し込みください。
 

■ 銀行振込、郵便振込をお選びいただけます

テラ・ルネッサンスでは、『クレジットカード』『銀行振込』などのお振込窓口をご用意しています。銀行振込をご希望の場合は、下記の申し込みフォーム下部にある【 銀行振込 】を選択のうえお申し込みください。郵便振込(用紙)をご希望の際は、テラ・ルネッサンスまでお問い合わせください。( 京都事務局:075-741-8786 )

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