【活動レポート#06】ウクライナ難民支援
テラ・ルネッサンスは、3月15日にウクライナ・コンゴ危機緊急支援を開始しました。4月14日、15日にハンガリーおよびウクライナでの難民・避難民支援を先遣隊(佐々木、吉田)から小川へ引き継ぎ、現在は本格的な中長期支援に向け、活動しています。
■4月18日から26日までの活動レポート
先遣隊である吉田・佐々木から小川真吾が業務を引き継ぎ、主に①ハンガリーに避難した難民の方、②ウクライナ西部地方に避難した、または留まっている国内避難民の方、③難民・避難民を受け入れているホストファミリー、へ支援を行いました。
具体的な活動は以下の通りです。
■ハンガリー国境付近に避難する難民への支援
まだ行先がなく、ウクライナ=ハンガリー国境近くの街に滞在されているウクライナ難民の方、特に子どもに向けて生活のために必要な食料・物資の調達を行いました。
ウクライナの人々はじゃがいもを食料として頻繁に使用するので、多くのじゃがいもを調達しました。
■ウクライナ西部トランスカルパチア地方の状況
ハンガリーから国境を越え、4月21日にウクライナ西部トランスカルパチア地方へ入りました。現地で支援物資の調達を行おうとしたところ、実際の空爆はなかったものの、国からの空襲警報が発令されました。街の様子は至って普段通りであり、市民の方は街を出歩いていましたが、空襲警報の規則から、お店などは閉まっていました。
■ウクライナに設置予定の5つのキッチンポイントへの支援
これまで佐々木・吉田が行ってきた、ウクライナ西部へ避難した国内避難民の方と難民・避難民を受け入れているホストファミリーへの支援を、引き続き行いました。避難民の方はもちろん、トランスカルパチア地方は元々貧しい方が多いことを受け、これまでホストファミリーにも食料・物資の支援を続けて参りました。
現在、ウクライナ西部地域にキッチンポイント( 炊き出しをしたり食料を貯蔵・配布する拠点 )を5つ設置予定です。キッチンポイントに調理機器の整備の支援をする他、今回はキッチンポイントへ食料を搬出する食料倉庫用に、棚と食料の支援を行いました。食料倉庫は食料を貯蔵し、キッチンポイントからのリクエストに応じて搬出するための拠点です。
今回、ハンガリーから搬入した棚を食料倉庫で用いたことで、以下の写真のように物資を整理できました。これまでは、写真①のように物資が上へ積まれていましたが、写真②のように整理して物資を管理する事で、常に倉庫に足りないものが分かりやすくなり、物資の搬入、搬出の効率が高まりました。
今後私たちは、できるだけウクライナ西部に住むコミュニティーの方が避難民を受け入れて、共に協力して生活ができるよう、緊急支援だけでなく生活のサポートも行いたいと思っております。
■第二回緊急支援報告会を実施します
5月2日(月)21時〜22時に、「第2回緊急支援報告会」を、オンラインで開催することにいたしました。ハンガリー・ウクライナで調査・支援にあたっている小川と中継を繋ぎ、刻々と情勢がかわるウクライナ難民をめぐる現状について、写真、動画を活用して、報告します。
さらに、調査の結果、テラ・ルネッサンスとして、ウクライナ難民、またはウクライナ国内に留まっている避難民へどのような支援を実施していくのか、お伝えしたいと思います。皆様是非、ご参加下さい。
報告会の詳細・お申込はこちらから(要申込・無料)
https://forms.gle/Z2uXdbPXN1pjiqpE9
■「いのち」を守る支援にご協力ください
ハンガリーとウクライナの2か国で活動を展開する中で目にしているのは、まだまだ厳しい状況です。戦禍から逃れてきた難民の方々も、難民を一生懸命サポートしているホストコミュニティの方々も、非常に厳しい生活を強いられています。メディアの報道もありますが、そこには取り上げられていない人も含め、多くの人が支援を必要としていることを感じています。
テラ・ルネッサンスでは、取り残された方に着目し、引き続き現地で支援活動を続けていきます。ウクライナ危機およびコンゴ危機における継続した活動のために、みなさまからのご寄付が必要です。どうか、「いのち」を守る支援にご協力ください。
ウクライナ危機に関する連日の報道を受け、