【ウガンダ】あの事業、最近どう?・元子ども兵の社会復帰支援
【あの事業、最近どう?/ウガンダ】
2020年3月20日から、ウガンダでは新型コロナウイルス対策としてロックダウンが大規模に行われました。そのため、約7ヶ月もの間10期生の職業訓練は一時中断することとなりました。
しかし、訓練生たちはそのような逆境におかれても希望を失わず、10月から訓練に前向きに励みました。遅れていた分、1日の訓練時間を長くしていましたが、それに加えて放課後や休日にも自ら施設に来て練習していたのです。*1
彼らは自身の生活や将来に不安を抱えている中でも、自分に今できることを精一杯取り組んでいました。そして実際に、訓練を重ねるにつれ、どの訓練生も着実に技術を向上させていました。*2
技術を身につけると、次のステップとして開業のための収入向上支援に移ります。身につけた技術をさらに向上させながら、2021年3月には商品の受注を開始しました。*3
そして5月には、ファイナルテストに向けて課題に真剣に取り組みました。彼らの腕前の成長ぶりはめざましく、細かな作業も綺麗に仕上げることができるようになっていました。*4
木工大工の訓練を受けたある訓練生は、「今では木があればどんなものでも作れる自信があります。家具や小物を売って稼いだお金で、幸せな家庭を築きたい。」と話してくれました。*5
彼ら10期生は無事卒業し、今では自分たちでビジネスを行っています。私たちは引き続き彼らの元を訪ね、ビジネス運営をサポートしています。*6
続いて2022年4月からは、53名の11期生の職業訓練を開始しました。そこで、ある訓練生に意気込みを聞きました。
「将来、ここで得たスキルを使って収入を得たいです。また、このウガンダ北部には、紛争によって傷ついた人々、親を失った子どもたちなどがたくさんいます。彼らに対して、自分が学んだスキルを伝えて、サポートしていけるようにもなりたいです。」*7
彼らは約1年半の間、職業訓練を受け、自立への道のりを歩んでいきます。私たちは彼ら一人ひとりの「未来をつくる力」を信じ、支援を続けてまいります。共に訓練生たちをあたたかく応援していただけますと幸いです。
最後に、10期生が笑顔で、また、真剣に働いている様子を以下よりぜひご覧ください!
<動画>卒業後5ヶ月 2021年10月動画
<レポート>卒業後8ヶ月 2022年1月レポート
<動画>卒業後9ヶ月 2022年2月動画
また、以下の活動レポート・動画より、より多くの写真や詳細をご覧いただけます。
*1:<レポート>訓練再開。未来を照らす希望をもって こちら
*2:<レポート>変化による影響の中、技術を向上する元子ども兵たち こちら
*3:<レポート>職業訓練も最終章へ、コロナ禍を乗り越えた生徒たちの腕前 こちら
*4:<レポート>訓練終了に向けた、ファイナルテストを実施中 こちら
*5:<動画>訓練生へのインタビュー こちら
*6:<レポート>元子ども兵の方たちの学校再開後のビジネス こちら
*7:<レポート>元子ども兵11期生の方々への職業訓練を開始! こちら
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記事執筆/
海外事業部
小川さくら