【ブルンジ】あの事業、最近どう?ストリートチルドレンの自立支援
【あの事業、最近どう?/ブルンジ】
期間限定で、事業をピックアップした特集記事を連載します!近年の活動を取り上げ、その背景や変遷を辿ります。今回は、ブルンジにおけるストリートチルドレンの自立支援をご紹介いたします。
世界で一番貧しい国といわれるブルンジでは、都市部を中心にストリートチルドレンが増加しています。貧困や家族との関係の悪化(例:父親が再婚した継母に拒絶される)等がその要因です。また、両親も保護者もいない人もいます。
根本的な解決をはかるため、2021年から「子どもの保護と自立支援プロジェクト」を実施しています。ストリートチルドレン世帯と子どもを持つ最脆弱層世帯を対象に、職業訓練(バイク修理・洋裁・小規模ビジネス)に加え、保護や啓発も行い、自立を包括的に支援しています。
保護者も含め多様な人を受け入れているのは、未来に起こりうる問題(ストリートチルドレン予備軍)の解決にも繋げるためです。世帯内の絆を強めながら、学んだ技術により基本的ニーズを満たすことができるような支援を目指しています。
今では合計83名が参加し、その多くが訓練を終えてビジネスを始めています。しかし、国の経済状況の影響を受けたり、お客さんを獲得するのに苦労したりとビジネスを軌道に乗せることは容易ではないので、フォローアップ支援を続けています。
その一方で、嬉しい出来事もあります。バイク修理の技術で自転車や発電機の簡単な修理ができるようになったりと、身につけた技術を確実に活用している人が増えています。また、ある元ストリートチルドレンが、経済首都ブジュンブラで働きたいという願いを叶えることができました。訓練に真面目に取り組み、ほぼ毎月収入額を伸ばした結果、チャンスを掴めたのです。
最後に、ある訓練生の開業資金提供時の決意表明スピーチをご紹介します。
「今までの暮らしを振り返ると、資金を得られたことが信じられません。今までは他の人に仕事をもらっていました。これから私は私の仕事を持ち、他人に左右されず自分のために働くことができます。子どもたちに、服や食べ物をあげられるようになります。子どもたちの教育も上手くいくと信じています。」
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